☆宣言☆

LINEで、拓斗に別れを告げた。

ものすごく怒ってたけど、ウチが好きというよりは、プライドが傷ついて、怒り心頭って感じ。部下に会社を辞められて怒るブラック企業の社長みたいな。

格下のくせに勝手なこと言ってんじゃねーぞ的なことをいっぱい言われた。

短い期間だったけど、楽しいこともあったからホントは会って心変りを謝りたかった。

でも、押しに弱いウチは、意に反してまた押し切られるかもしれない。付き合いが始まったときのように。


会うのが、怖かった。

ママにも話して、なるべく早く帰ってもらうことにした。護身用に合気道を小3から小6まで習ってたけど、いざこうなると、極真空手かボクシングの方がよかったんじゃない?

こんなとき、家族に男性がいないのって、本当に心細い。パパか、頼れるお兄ちゃんが家にいたらいいのに。お爺ちゃんでも弟でもいいや。こんなん、ママには言えないけどね、ゴメン。

別れる時期を、間違えたんだ、今まで。

嫌がっているのに触ってくるとき、レジの時になったら急に一歩下がって、お金を払わされた時、貸したお金をうやむやにされた時、ウチの気持ちよりも、自分の見栄えばかり気にして罵倒されたとき、意見を言っても逆ギレして全く聞いてくれなかったとき、

「大事にされてないなぁ」と感じて、辛いと思ったときに、離れるべきだった、自分のために。

ウチのことを守れるのは、ウチだけ。

自分で自分を全然大事にしてこなかった、今まで。


これからは、自分も人も、大切にしていきたい。

強くなりたい、優しくなりたい、もっと、もっと。