オール・オア・ナッシング・アット・オール(ジョン・コルトレーン) | 今日の一曲

今日の一曲

これまでに出会った心に残る曲を一日一曲選びます。貴方の思い出などありましたら教えてください。

John Coltrane - All Or Nothing At All

Tenor Saxophone – John Coltrane
Piano – McCoy Tyner
Bass – Jimmy Garrison
Drums – Elvin Jones

Recorded : Rudy Van Gelder Studio, November 13, 1962
Album : Ballads

エキセントリックなコルトレーンに馴染めない僕でも安心して聴けるアルバムからの一曲です。
何時終わるとも知れない、切れ目のないソロを吹くコルトレーンとは別人のように、フェイクも程々に原曲を吹きながらも、自分の味を出せるのはやはり凄い人です。一曲3分半で終わるというのも信じられない短さです。

岸田首相が混迷を続けるマイナ保険証について記者会見をしました。
写真もついていない紙の健康保険証の不正利用などによる差し戻し案件が毎年500万件もあるという現在の制度を無くすためにも、マイナンバー・カードと紐づけるということに僕は賛成です。
勿論登録上の人為的ミスで間違った入力によるトラブルは困るので、点検作業や改善策を進めることは大切だと思います。

しかしどんな制度でも一定のミスが生じるのはやむをえません。問題はそのミスがどの程度に抑えられれば、良しとするのかその目標を明確にすることが首相の判断基準だと思います。
安全と安心は違います。福島原発事故による処理水の放出に際し、トリチュウム濃度はWHOが定める飲料水ガイドラインの7分の1以下とするそうです。安全の基準を遥かに下回っていますが、それが全国民に安心してもらえるかは別です。政府は安全の基準以下での放出の決定を丁寧に説明し、国民の不安を和らげる努力をしなければならないと思います。
同様にマイナ保険証に一本化する基準というものを示すのが岸田首相の仕事でしょう。
岸田さんは秋までの点検作業を見定めて方針を決めるそうです。その基準はどうやら国民の不安の払しょくのようですが、紙の保険証のトラブルをどこまで軽減するかという明確な数値目標を示すことが安全の基準とし、その基準がクリアされることが紙の保険証の廃止の時期と定めることが必要で、不安がゼロになるのを待つというのでは単なる責任放棄だと思います。

 

 

以前書いたこの曲の記事はこちらです。