福玉本舗〜ノンジロウのブログ〜

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『麦の海に沈む果実』 恩田 陸

【三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。閉ざされたコンサート会場や湿原から失踪した生徒たち。生徒を集め交霊会を開く校長。図書館から消えたいわくつきの本。理瀬が迷いこんだ「三月の国」の秘密とは?この世の「不思議」でいっぱいの物語。(「BOOK」データベースより)】

久しぶり恩田陸さんの小説を読みました。
『月の裏側』『夜のピクニック』『六番目の小夜子』に続いて4作目です。

この作品を読みはじめた時になんとなく萩尾望都の漫画をイメージしました。
実は萩尾さんの漫画もそんなに読んだ事ないんですが、昔金子修介監督が撮った萩尾さんの『トーマの心臓』をベースにした『1999年の夏休み』という作品を観た事があってそれを思い出したからだと思います。
とにかく少女漫画的な世界観ですよね。
ちなみに『1999年の夏休み』は全寮制の学院を舞台にした4人の生徒達の幻想的な物語です。

冒頭主人公の理瀬が列車で学園に向かうシーンから始まるんですが窓の外に広がる広大な灰色の湿原の描写が寂寥感や不安感を醸し出しててこの後展開されるであろう物語を予見させててよかったですね。

学園内で起こる生徒の失踪事件や殺人事件、密室状況からの消失などミステリー要素満載なんですがいわゆる本格推理もの的な作品ではないです。
まあ意外な真実はきちんと用意されてますけどね。

ミステリアスな女装の校長をはじめキャラクターも個性的です。

周囲を湿原に囲まれた北国にある修道院を改築した全寮制の中高一貫の学園。この外界とは隔絶された学園を舞台に繰り広げられる美しくもダークな世界にどっぷりとつかって読書を楽しみました。

各章の頭に入る独特なタッチのイラストも非常に雰囲気があって物語の世界観にマッチしててよかったですね。
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