ー奥山自然林 保全・再生ー クマの棲む豊かな森を次世代へ | noninomのブログ

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DIY、農と食、田舎暮らし、金融、世界情勢、歴史と自分の過去の経験など書いていきます。
農や一次産業に関する学び、栽培記録やデータ、勉強会などの活動も載せて行きます。

​​​​​​クマの棲む豊かな森を次世代へ

ー奥山自然林 保全・再生ー​​​​​​

一般財団法人日本熊森協会 会長 室谷悠子

東広島市議 山田学 後援会主催

 

2024/1/20土曜日 広島市西区民文化センター

18:30開場 18:50開始

 

 

兵庫県尼崎で室谷さんが中学生だった1992年

ある生徒が新聞を学校に持ってきた

そこには「ツキノワグマの悲鳴」と言う記事が。

 

人間の過剰な開発や植林などが原因だ

後に熊森協会を作ってくれた理科の先生もここにいた

 

大人達は誰も助けない、人間中心の考え

どうしたら良いかわからなかったが

まずは友人達に話して回った。

 

そしての事や自然の事を学んだ

 

熊はとても賢く平和的

長野の宮澤正義さんは10頭の熊を長年飼育していたが

(熊と抱き合う写真、最初の方は遠慮して写真撮れずおねだり

慣れれば我慢する事や配慮をすることもできたそうだ

 

人身事故が起きてしまうのは

突発的に出会った時に自分よりも背の高い人間を恐れ

攻撃してしまうのだそうぐすん

 

 

熊の生息地標高800m以上広葉樹林の森

 

下草、中木、高木とバランスよく茂り

様々な生物の多様性がある

 

森=植物+動物+微生物

そういった環境にとっても良い

 

熊は肉食のイメージがあるが実は9割草食の雑食

木の実や山菜などを主に食べ昆虫などから動物性タンパク質を摂る

にはドングリなどを大量に食べて冬眠に備え脂肪を蓄える

 

 

一つの昆虫が一つの植物受粉をしているような

1対1の関係も多く

何か一つの生き物がいなくなると生態系には大きな影響がある

 

 

熊が木の皮を剥ぐ事で林業に悪影響があると敵視された

その影響は大きくはなく

皮を剥いだ部分は穴となり虫などの棲家となる

また熊のような動物が遠くへ種を運んだり

弱った木を適度に折ったりする事で森の循環にも寄与する

 

 

キノコの下には大量の菌が生きており

様々な植物などと共生する共生菌としてネットワークを構築していて

この木には水分が足りていないなどの情報を

森全体で繋ぐ大きなものとなっている

 

水源から湧き出た水や雨水

そのほとんどが土中の伏流水、地下水として

森の中に蓄えられる

それは表面に流れる川の100倍にもなると言われる

そして何年も経ってから湧き出てくる所もある

 

その水には多くのミネラルや鉱物が含まれ

例えば農業に使われると美味しいお米が

海中に湧き出ればプランクトンや海藻の餌となり

結果漁業にも繋がります

 

※この辺りは以前紹介した⬇️でも同様の話

 

 

 

森あっての人です

 

 

 

日本中人工林が多い

外から見ると緑に見えるが山肌は表土が流出して湧水は減少

土砂崩れの原因にもなり

「緑の砂漠」と言えるような状態

その割合は広島33%、山口45%、島根39%、鳥取54%、、、

4割超えると熊に影響があると言われる

輸入材に負けて放置人工林が増えた事も

 

こうした現状を反省し

森林の多面的機能を有した

災害に強い森

 

それは広葉樹の多い昔の森天然の森

機械の力を持った人間

壊すことは簡単だが戻すには非常に

時間がかかる

 

 

もう一度掲載⬇️

 

 

中学生の時に知事に直訴した室谷さんたち

奇跡的に考えましょうと受け入れてくれ

次の年に天皇陛下を迎えて行う

「植樹祭」では広葉樹が使われ、

天皇陛下に手紙を渡す事ができた

 

そして兵庫県では

ツキノワグマの狩猟が禁止

 

 

 

 

 

何もできないと思っていたのものが

 

行動することで変える事ができるとわかった瞬間だった

 

 

 

 

 

具体的な行動

 

97年日本熊森協会設立

その後世の中を変えていくには法律を知らなければと弁護士

 

 

熊森協会の活動は

まずは通常の杉、檜の為の間伐では2〜3割の所を

6割の間伐→広葉樹の植樹→杉が大きくなって広葉樹の苗が負け失敗

⬇️

この経験を踏まえて山の中を

所々を伐採する方法に変えた

まだ数年しか経っていないが広葉樹が順調に育っている

 

全てを広葉樹や天然の森にすべきだとも言わない

上の写真のようにまずは

 

奥山

⬇️

尾根

⬇️

山の上3分の1、沢筋や急斜面

 

と順に少しずつ変えていきたい

 

 

奥山や水源地を購入していく

広島は廿日市市吉和、安芸太田町平見台

熊森協会の支部もある

水の権利を狙う営利企業や外資が購入してしまう事も多い

日本の国としても大問題

 

 

これには

現状の様々な法律、条例を変えていく必要が

国民一人あたり千円の森林税も人口によって偏りができる

使い方も???

熊の約半数を捕殺する秋田県

米ぬかを使うと簡単に罠にかかる

くくり罠は熊がケガをする事も

捕まえた熊は赤ちゃんであっても全て殺してしまう現状えーん

 

突然熊と遭遇するという状況を避ける事が重要

ナラ枯れなど奥山の自然の崩壊

犬を飼うなど住み分けが大事

 

 

里山整備も住民の理解を得ながら時間をかけ

現地に何度も行く事、

本気の行動、地道な活動を通して

信頼関係を築いてゆく


今ではとても喜ばれるようになってきている

 

 

 

 

最後は再生可能エネルギー

森林破壊問題

⬆️これが

⬇️こう 

こんなに森林を伐採してしまう事が

環境に良いはずが無い物申す物申す物申す

営利目的で粗悪な工事が原因のこともあるが

山を削って切土、盛り土をして

良いはずが無い凝視凝視凝視

すでに周辺で災害事例も無気力

風力を立てる尾根筋は特に影響が広範囲にわたる

天然林が多く残る北海道や東北

国有林でさえ許可が出てしまう事も

しかし

住民中心の行動による成功事例

ここでも本氣の行動、地道な活動を強調されていました

教育から変えていく必要があると思うにっこり

 

⬇️⬇️⬇️是非ご協力を!!!⬇️⬇️⬇️

年間千円から協力できますニコニコ

 

最後は山田議員と少し対談

 

対談の内容は上の話の流れの中にほとんど入れました。

どんぐりを山に持って行って熊が降りてこないようにすること

捕まえた熊を殺さずに山に放つには専門の方で20万円

生ゴミを外に放置していると誘ってしまう

 

 

○感想○

 

素晴らしかったですにっこり

今まで学んできた事とも繋がり

やはり自然との共生、行動する事、、、

 

日本の「国」全体としての

エネルギー、環境、食、経済、国防の

総合的なビジョンと教育が大切ですね