昨日のブログタイトルが変なことになっていました。
内容と違っていましたよね~。
最初は、国立がんセンターに行ったことを書こうと思っていたのですが、内容だけ変えて、タイトルを変えるのを忘れていました!
また、後日アップします。
ずいぶん日にちが経過しましたが、日本癌治療学会に参加してきました。
少しのプログラムしか参加できませんでしたが、学術セミナーで興味のあるものがあったので報告します。
がん患者とのコミュニケーションを多職種で支える
~チーム医療の新たなアプローチ~
座長:内富 庸介先生(岡山大学大学院 精神神経病態学教室 教授)
講師:馬場華奈己先生(岡山大学病院 精神看護専門看護師/リエゾンナース)
講師:大庭章先生(群馬県立がんセンター 心理士)
印象に残った大場先生のお話の報告をします。
治療の中でコミュニケーションは重要。
コミュニケーションによる相互作用を生かして患者を支えたり、最大に活かせるようにするのが心理士とのこと。
「はなす」ということについて
「話す」:言語化すること。温かみや安心感を得ることが出来る。
「離す」:客観視する。気づく。整理する。
「放す」:荷を降ろす。納得する。落ち着く。意欲がわく。
納得は意思決定のときだけでなく、どんなときにも大切なこと。
人がそばにいるから感じられるあたたかさが大切。
その暖かさを患者さんが感じることで、がんと向き合う力を引き出せるように関わっていかれるそうです。
終末期に大切にしたいこととして次のことをあげられました。
身体的、精神的に苦痛がないこと
希望や楽しみがある
医師や看護師を信頼できる
家族や友人とよい生活ができる(ちょっと違うかも?)
自立している
落ち着いた環境ですごす
私も気持ちが落ち込んだとき、何も話さなくていいから誰かに横に座っていてほしいと思うことがありました。
そして、誰もわかってくれないという孤独感からどうしても逃れられないときがありました。
そんなときに、じっくり話を先輩が聞いてくださってとても落ち着くことが出来ました。
たった一人の存在なのですが、じっくりと私の気持ちを聞いていただいて、すーっと孤独感が離れていきました。
自分のことをわかってくださる人の存在って大きくて、そんな役割を心理士さんはしてくださっているのだなあと思いました。
それから、座長の内富先生にお会いできたのもうれしかったです。
ご存知の方も多いと思いますが、
「がんと心」の著者です。
岸本葉子さんとの対談の形の本ですが、私はすごく共感しながら読みました。
岸本さんの物事の捉え方、考え方を自分と重ね安心するものがあったし、年齢も近く、独身という状況も親近感をもって読むことが出来ました。
内富先生は専門的なことをわかりやすく伝え、患者さんとよく向き合ってくださる先生なのだなあと思っていました。
今回は、座長なので、先生のお話が聞けたわけではありませんが、ちょっとユーモアのある素敵な先生でした。