■あらすじ■
“自主自律”を旨とし、かつては生徒による自治を誇っていたが、今やそんな伝統も失われつつある普通の県立高校、国府台高校。
ある夏の日、唯一残った伝統にして、やたら長いだけの文化祭の為の会議“ナイゲン”は、惰性のままにその日程を終わろうとしていた。
しかし、終了間際に一つの報せが飛び込む。
「今年は、1クラスだけ、文化祭での発表が出来なくなります」
それを機に会議は性格を変え始める。
――どこのクラスを落とすのか。
かくして、会議に不慣れな高校生達の泥仕合がはじまった…!


■ナイゲンとは?■
屁理屈シチュエーションコメディ劇団・アガリスクエンターテイメントが上演する、高校の文化祭の代表者会議を舞台にした会議コメディ。
メンバーの母校でもある千葉県立国府台高校に実在する会議をモデルにしている。
会議に不慣れな高校生が文化祭の発表内容について話し合い、1クラスを落選審査する泥仕合をコメディとして描きつつ、「自治」「話し合い」の意義を問う青春群像劇。







「今年は、1クラスだけ、
文化祭での発表が出来なくなります」
これがどういうことかが一番の疑問でした
なるほどそういうことか・・・

エコ推進校として選ばれた学校
1クラスがそのイベントをしなくてはならない

“自主自律”を旨としても
やはり学校サイドの介入は有り得る
これが最後の最後にネックとなって
会議を混乱させる

始めはお互い
どことどこが被る企画
というような選択だったが次第に

個人感情が向き出しとなる場と化していく

場所で攻められれば
そこは使わないと意固地に成るもの
勘違いの嫉妬で相手を蹴落とそうとするもの
自分に振られなければそれでいいと
傍観を決め込むもの

どんどん迫熱していく会議
本来なら有り得ない個人の感覚が議会をかき乱す
こんなの有りか?普通なら心内にあっても
それを悟られないようにと思うもの
しかしそれが他を憚ることなく表に出て行く

次第に
理由にならない理由がまかり通る
議長が間に入れば
“癒着”だと騒ぎ
相手を陥れる為の
個人の情報が流出して
挙句の痴話げんかまで起きる

もはや会議は会議ではなくなる



1クラスの演劇の脚本申請ミスで
あっけなく終わりは来るように見えた


これを“こんなのはナイゲンじゃない”
と言い出すもの
“自主自律”
その上での“ナイゲン”でなくてはならない
彼は最後まで譲ろうとしない・・・

ならば
“やりたくないものをやりたいものに”
議長の提案でエコはどんどん形を成していく
場所・やらくてはならないものへの対処法
熱源に衣装
ぽんぽん出てくる発言
とても心地良いテンポ!



そして
最後の承認に全員の手が上る



観ているこちらもほっとする
観客から会議に参加しているものの
感覚になっていた








会議
動き少ないよね
眠くならないかなぁ・・・
と思いつつ
よせばいいのにワンドリンク
生ビールを頼んでしまった

それでも過熱していく会話に
意識が遠くなることはなく
自分の感覚だけで物言う奴らに
“お前だけの問題じゃないだろ”とか
“今ここで話すことか”とか
ついついムカッとしてしまった



“自主自律”
本音と建前


まぁ学校サイドにも学校サイドの事情有り
しかし
生徒達にも生徒達の考え有り
特に押し付けられた感覚は
許せないと感じるのは
事なかれ主義の横行する現代
必要な感覚ではないかと思いもするし
全体の為に自分を抑えることも必要
先の彼はそのどちらも持ち合わせていた事となる

先の彼の言いたい事は
生徒がなんとかすることではなく
学校が支持を出す事への抵抗
他のものたちがそれに疑問を持たない事
それに大半のものが気づいていない事

高校生だからではなく
これは一種の縮図
大人の世界と変わらない

そのジリジリする感覚が
ジンジン伝わってきた





会議ものは・・・
考えがまるっきり変わった
新宿FACEという普通の劇場とは
少し違う雰囲気
三方を観客に囲まれ
観客を参加者にしてしまう造りと
その臨場感
実に見応えある
面白い舞台だった






そして
会議始めに動かされた時計は
時間通りに終りを告げる

これがまた見事な仕上がりだった。