今日はデイケア。いつものスタッフの方は居らず、無言で片隅に座り、本を読みスマホを弄って終了。帰りにコンビニで、注文していた年賀状を受け取った。
そういうことで師走。冬至に向かうに連れ、日が短くなり15時くらいから薄暗くなってくる。そして後30分も経てば街灯のオレンジ色が。オレンジ色は好きだが、この時期の色は昔を思い出して嫌な気分になる。
新卒で入った会社で、始めはセールスドライバーだった。正月を前におせちなどの食材を案内したり、お歳暮の注文を取ったり。ただでさえ仕事がよく解っていない上に、普段の3倍くらい忙しくなる。さらに雪道。
営業を終えて帰社したら、担当の営業事務から、メーカーに商品を取りに行ってくれと言われた。先輩に場所を教えてもらい、オレンジ色に染まった暗い道を往復1時間以上かけて走った。
積み込みも、朝は真っ暗なうちから始め、だんだんと夜が明けてくる。そして登校する小学生の声が聞こえてくる。7:20までに出ないと橋の前が渋滞になるので急ぐ。
ときには吹雪の日。シャッターとトラックの隙間から雪が入ってきて寒い。軍手もすぐ穴が開き、そのまま冷凍物掴んでいたら、親指がざっくり割れた。ひび割れだ。
営業日2日前、29日頃に配達のピークを迎える。担当の営業事務が見事に配慮してくれず、集中したためその日の配達は1日がかり。通常の配達の商品に加えおせちも加わるので、量も多く検品が大変だ。配達と同時に集金業務もあった。その前夜の積み込みも深夜までかかる。
2年目営業事務へ転属になると、打ち込み作業が膨大となり、必ず1日は午前2:00~2:30までひたすらデータを打ち込む。事務は女性が多いので大変だ。欠品は許されないので、とにかくキーボードを叩きまくる。発注書も書いて二重に対策をする。それでも購買部の発注漏れが発生することがある。
・・・と年末は目が回るほど忙しい。当時隣の課の課長が漏らしていた。嫌な時期になったな、と。
そうして30日に配送漏れや注文などで年内最後の配達をして終了する。後は書類整理などをする。配送は年明けから楽になる。積み込みの量も激減し、軽い気持ちで作業して終わり。その後会社宛のお歳暮を社員に配って年内の営業を終了する。
そして大晦日に私は帰省し、正月休みはほとんど寝て過ごしていた。
これが今から20数年前の仕事だった。今は体制も変わっただろうけど、どうだろう。日曜とかにも配送に出てたりするのだろうか。逆に言うとその方が楽だ。
私が2年目、営業事務になってからは、営業は営業だけに集中するために、配送には関わらなくなった。それでも年末は回らなくなって、少数の得意先には配達はしていたようだけど。
もうあの忙しい状況の中に行けと言われても無理だ。若かったから出来たことだ。嫌若くても私は栄養失調だから、訳も分からず放り込まれてた。その中でこなして、失敗続き。若くない今はどうしても無理だ。
昔の話しだけど、この季節になるといつも思い出してしまう。辛かったな、と。