小池都知事は預貯金ゼロ | 野村孝博のブログ

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 小池都知事が都条例に基づき、3期目に入った昨年7月末時点の資産を公開しました。その内、預貯金は0円だったということです。この都条例、具体的には「政治倫理確立のための東京都知事の資産等の公開に関する条例」というもので、同様に「東京都知事」を「東京都議会の議員」に差し替えたものもあるようです。平成4年に、「国民の不断の監視と批判の下におくため、国会議員の資産等を公開する措置を講ずること等により、政治倫理の確立を期し、もって民主政治の健全な発達に資することを目的として制定された「政治倫理の確立のための国会議員の資産等の公開等に関する法律」というものの流れのようです。

 

 この資産、東京都のホームページで観ることができるのかと思いましたが、流石にそんなにお手軽ではなく、東京都の政策企画局で閲覧が可能だということでした。報道機関が観に行くもので、一般の方はわざわざ見に行ったりしないでしょうね。で、預貯金がゼロであることが報道されたのでしょう。流石にゼロなんてことがあるわけがありませんし、それならそれで心配になってしまいます。しかし、丸山穂高氏によれば、報告を義務付けている預貯金の学は「定期預貯金」に限られており、普通預金や当座預金は含まれていないのだそうです。

 

 その法律を調べてみようと思いましたが、しっかり読み込むのもちょっと面倒だなとも思いつつ、検索してみると報告書のフォーマットが出て来ました。「東京都政治例規集データベース」というサイトなので、信頼して良いと思いますが、写真のように報告書の4項目目の注釈に「(注)当座預金及び普通預金を除く。」と書いてあります。なんだかなぁという感じですが、小池都知事も小池都知事で、適当な金額で定期預金の口座をつくっておけばよかったのにと思います。何をやっているのやら訳が分かりません。

 

 他人の懐具合を観るなんて言うのは、なにやらいやらしい法律のような気がしますが、周囲が「見せろ」というのではなく、自分たちから「公開しましょう」というのですから、善いことだと思います。しかしながら、こんなポーズでしかないような法律を見せつけられると、他の法律もそんな感じのが沢山あるのではないかと思えてしまいます。

 

 片っ端から探し出して、全部廃止にして頂きたいですね。