初任給30万円 | 野村孝博のブログ

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 三井住友銀行が来年の4月に入行する大卒行員の初任給を25万5000円から30万円にする方針を固めたそうです。4万5000円もアップとは凄いことですし、大手銀行で初任給を30万円台にするのははじめてだということです。

 

 来年の4月に入行する行員ですから、今年の4月からの行員は25万5000円なのでしょう。昨年の4月に入行した行員はもう少し抑えられた金額なのかもしれません。今回の初任給の見直しに合わせて、入行から数年以内の若手行員の給与も引き上げる方針だということですが、そりゃそうでしょうね。ものすごく大幅な人件費増になることでしょう。銀行業界は、コンサルティング会社などと人材獲得競争が激しさを増しており、大手生命保険会社や証券会社でも初任給を大きく増やす企業が相次いでいるそうです。

 

 景気の良い話ではありますが、我々中小企業からすると大きく水を開けられることになります。いや、そもそも大手銀行と人材を取り合うなんて乞うことはありませんから、蚊帳の外という方が近いのかもしれません。

 

 ものすごく大きなお世話ですが、現在の金利で銀行の営業をしている方々が、自分の仕事で自分の人件費以上の粗利を稼いでいるようにはとても思えません。仕事も融資以外に、投資信託やら保険やらNISA・iDeCoなど、取り扱う商品が多くてとても大変そうに見えます。M&Aの仲介などが上手く行けば結構な手数料が見込めるかと思いますが、M&Aは完全にレッドオーシャンで、銀行業務の片手間ではなかなか難しいと思います。

 

 もちろん、私が観ている銀行の状況なんて言うのは極々一部でしかありませんから、これだけの初任給を払ってうという決断をしたのですから、コレが必要な措置なのでしょう。そういえば、イギリスでは利上げで住宅ローンの金利が倍くらいになっているなんて聞きますが、先々利上げになることを見据えて人材を確保しておくという作戦なのかもしれません。いやいや、我々がお金を借りるときの、銀行の慎重な姿勢と言ったらありませから、そんな博打みたいなことやるのであれば、もう少し金利が高くとも、借りるハードルを下げて頂けないかななんて思ってしまいます。

 

 トラックドライバーは独り立ちすれば若くても30万くらい稼げる方も出て来ます。ですから、大卒初任給よりも良い給料を20代前半でも稼げるケースもあるわけですがそこからの上昇率に乏しい部分がありますので、もっと払えるように頑張っていきたいと思います。