11月16日(火)午後は、

保護司会の研修で、映画「PRISON CIRCLE

プリズンサークル」を観ました。

処罰から回復へ 今日本の刑務所が変わろうとしている

ということで、島根あさひ社会復帰促進センターという新しい刑務所の中へ、日本で唯一導入している「TC(Therapeutic Community=回復共同体)というプログラムに2年間密着したドキュメンタリー映画です。男性入所の刑務所です。

 

受刑者同士の対話をベースに犯罪の原因を探り、更生を促す。

なぜ自分はここにいるのか、いかにして償うのか? 彼らが向き合うのは、犯した罪だけではなく、幼い頃に経験した貧困、いじめ、虐待、差別などの記憶。痛み、悲しみ、恥辱や怒りといった感情。それらを表現する言葉を獲得していく…。

明らかになるそれぞれの生い立ち・背景が、罪を犯さざるを得なくなった事実とつながっていくのがわかります。

 

40人での半年から2年間のプログラムとなり、その中の4人に焦点を当てて撮影されました。

その4人の若者たちが、新たな価値観や生き方を身に着けていく姿が克明に描き出されていました。

その一人が出所した時の顔は(入所中はモザイクがかかっていたのが、はずれ)本当にすがすがしいものでした。

 

現在日本での刑務所入所者約4万人、その中の40人しかTCを受けられないのが惜しいですよね。

TCを受けた人の再犯率、やはり受けていない人たちよりかなり低いそうです。

映画の最後に「暴力の連鎖を止めたいと願うすべての人へ」とスクリーンに…

 

今年度の保護司会の研修、コロナの関係で管外研修ができませんでしたが、その代わりに「あふれでたのは やさしさだった」の本等の配布や今回の映画鑑賞が研修となり、充実した内容で大いに満足です。ありがとうございます。

2人の画像のようです