10月9、10日 は毎年恒例の日本女性会議に出かけました。

今年は、岡山県倉敷市でした。



JR倉敷駅を降りると、横断幕でまず歓迎

そんなに大きくない駅ですが、外に出ると、ピンクのTシャツを着たスタッフが大勢出迎えてくれました。

ピンク、ピンクには、私自身はちょっと引き気味ではありましたが…


会場もホテルも歩いて移動ができる距離でした。

美観地区を十分に楽しみながら、会場に…

こじんまりとした素敵なまちですね、倉敷は。


日本女性会議2015倉敷 第32回目の日本女性会議となります。

テーマは「思いやり 男女(ひと)が集う 白壁のまち」

~ライフステージとそれぞれの男女共同参画~


10月9日(金) 

アトラクション

倉敷天領太鼓  勇壮な和太鼓演奏です



基調報告: 日本の男女共同参画施策の現状と今後の課題について


「女性が輝く社会をめざして」というタイトルで


1.我が国の現状

日本のジェンダーギャップ指数がなぜ低いのか。(142ヵ国中104位)

国会議員に占める女性の割合(9.5%)、管理的職業従事者に占める女性の割合(就業者43.0%だが、管理職11.3%)

賃金総額男女比の推移で、日本はほとんど外国に比べ、ここ20年近く変わっていないこと

など、パワーポイントで説明


2.なぜ女性の活躍が重要か

女性の活躍(労働力人口の増加・優秀な人材確保・新たな財・サービス)で、経済成長を。

女性活躍推進の経営効果をデータと事例で報告


3.政府の取組と成果

ウィメノミクスはアベノミクスの中核 だと

経済界への要請で、役員・管理職に女性の登用目標を設定

女性の就業者、子育て期の女性の就業率の上昇 などを挙げ、

女性活躍加速のための重点方針2015を報告

女性の職業生活における活躍の推進に関する法律の概要も


4.地域別にみる女性の活躍状況



とりあえず資料が多く、すべて配布されたことは、うれしかったです。

昨年よりは具体的な報告がなされたとは思いますが、趣旨というか内容は変わり映えせず、

安倍首相の3年目の女性の活躍は、結局経済成長のための労働力として必要てことだけで、女性の活用の域を超えていないのではないか、と思いました。

一人ひとりの生き方を尊重する、性別役割分担、ワークライフバランス、非正規の問題、同一労働同一賃金 とか、それをどうするんだ?!て怒りがわいてきます。


男女共同参画社会とは、「男女が、社会の対等な構成員として、自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動に参画する機会が確保され、もって男女が均等に政治的、経済的、社会的及び文化的利益を享受することができ、かつ、共に責任を担うべき社会」です。[男女共同参画社会基本法第2条]

第4次男女共同参画基本計画の策定する時だと思うんですが、それはどうなっているんだ?! 

一言も触れずに、女性の活躍推進だけを述べられた印象しか持てませんでした。


「女性が輝く」という言葉がどれだけ2日間で使われたことか…と辟易した感ありでした。



記念講演


「魂の言葉を伝える~テレビの裏側・放送の現場から~」 竹内陶子さん(NHKキャスター)

NHKに入局してから、今日まで、三人の娘の母もしながら、自分らしく仕事に一途に生きてきたことを、それこそいきいきと話され、素敵でした。

紅白歌合戦の総合司会に抜擢され、不安であった時、故郷の道後温泉で、知らないおばさんに背中を流してもらい、そして元気づけられた話から、出会う人々に元気やパワーをいただいていること、子育てにも多くの人の支えがあること、だからこそ自分らしく仕事ができ、今があることを素直に語られました。

「ずっと働いてきて、税金を納めている、これからも納めます」とういう言葉がうれしかったですね。


「パッとしない私が、『これじゃ終われない』と思ったときのこと」 上田紀行さん(文化人類学者、東京工業大学教授)

日本の中・高校生がいかに自己肯定感が低いか、という調査結果から、ほめて育てることを強調され、講演が始まりました。

ご自身の経験からの著書、「パッとしない私が、『これじゃ終われない』と思ったときのこと」を中心に話されたのですが、仏教に対する思いの深さも含めて、人間はいつだってチャレンジし、人生変えられることを強調されました。

母親との確執が、原点にあるのですが、ご本人の愛情に満ちたというか慈悲深さが充分に伝わるお話で、本当に素晴らしかったです。


そして竹内さんと上田さんの夫妻トーク  決して、「主人」という言葉を使わず、「上田紀行さん」と「陶子さん」で、話され、愉しく聴くことができました。


今年の記念講演は、いつもと異なるスタイルで、内容もとーってもよかったです。





1日目の夜は、美味しいお魚料理、ままかりがすごくおいしいと評判のお店で、おしゃべりも弾みました。