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8月18日~19日 大阪教組夏季セミナー が ホテル大阪ベイタワー で開催されました。


講演②

「教育委員会制度『改革』と教育の中立性の危機」

講師 樋口修資さん(明星大学)


最近「教育委員会制度」不必要論を唱える人がいます。

枚方市議会内にも…

教育再生実行会議の4月の提言では、

「首長が任免を行う教育長が、地方公共団体の教育行政の責任者として教育事務を行うよう現行制度を見直す」として、

教育委員会制度の解体について議論されていることになっています。


教育再生実行会議とは…

安倍政権が推進する教育改革に関する提言を行うため、首相官邸に設置された諮問会議。

2013年(平成25)1月に発足。


「教育再生実行」とはどういうことヾ(。`Д´。)ノ 今の教育の全否定?!


ということで

教育委員会制度の意義

①戦後教育改革の理念に立脚した地方教育行政制度

②教育の政治的中立性を担保する教育行政制度

③合議制の執行機関としての機能(layman contro と professional leadership)

3点について詳細に述べられました。

特に、教育の民主化・地方分権化・自主性の保障 を強調されました。


その意義があやふやになっている現在の教育委員会制度の課題と、

その課題解決のために必要とされる改革すべき点も述べられました。


教育とは、真理に基づいて行われなければならない

「民意の調達」による教育や教育行政への政治的介入が正当化されてはならない と。

「物言わぬ教師づくり」でよいのか…

本来、教職員にはワーク・ライフ・バランスのもとに

子どもたちと向き合う時間を確保する環境整備が必要である!!

と熱弁…


今は、経済的(新自由主義)・国家主義的アプローチが教育改革になされている

何を改革するのか、どう改革するのか、が議論されなければならないのに、

「改革」ということだけですべて良いことだという風潮がおかしい!

と、本当に熱く語っていただきました。


教育 とは簡単に答えが出るものではありません。

だからこそ、これがだめだったら、あれにしよう、ではなく、

樋口先生がおっしゃったように

真理に基づいた教育内容が決められていかなければならないのです。

子どもたちには、民主主義を担う市民性を育んでもらいたいのです!!

教育委員会制度の原則を守っていかなければならない! と。



2つの講演の後は 懇親会

7月の参議院議員選挙で、当選を勝ちとった 神本みえ子さんがご挨拶に…


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民主党批判の本当に厳しい状況の中で、これからの国会で2倍も3倍も頑張らなくてはならない!

と力強い言葉…

民主主義・教育・憲法・脱原発をキーワードに、子どもたちの未来のために…

日政連議員として、地方からではありますが、私も!!



2日目 講演③
「大阪都構想とは」

講師 中村哲之助大阪府議会議員

民主党・無所属ネット大阪府議会議員団幹事長として

「大阪府・大阪市特別区設置協議会(法定協)」のメンバーでおられます。


都構想の問題点などを丁寧に説明していただきました。

大阪都実現したのち、現府知事が何をめざしているのか、も。

東京都23区が、今でも行政制度について議論されていることも・・・


二重行政の解消のため

といわれていますが、二重行政のすべてが悪いわけではなく、

必要なものだから、府と市で提供されているサービスとなっているのだし、

無駄なものは、話し合いで解決すればいいことなのです。

大阪都になって、住民サービスがよくなるのではなく、低下することは必至です。


改めて「大阪都構想」について確認ができました。


そして、この「堺市をなくしてしまう大阪都構想」を争点に、9月に堺市長選挙があります。

堺市を守ろうとしている、現市長竹山修身さんを応援しています。




最後に・・・

大阪教組として、この秋の闘いについて要点を絞って、書記長が提案されました。

厳しい状況は続きますが、

現状を共有し、つながることによって、前に向かって進んでいくことを確認できたと思います。