初心を忘れてしまわないように | 無農薬栽培 みんな集まれ!ノーマ農園

無農薬栽培 みんな集まれ!ノーマ農園

2011年春、愛知県愛知郡東郷町諸輪畑尻山90番地に、すべての人がノーマルに生きるための農園が誕生しました。その名も『ノーマ農園』。

畑に隣接する竹で作った無人販売所ができた10年前に、初めて野菜を並べた1日目に200円が入っていました。
二日目はゼロ円、何日かして1,000円札が入っていました。
200円や1,000円にいたく感動したのを覚えています。
自分が栽培した野菜がお金という価値を表すものと交換されて誰かの口に運ばれた。
なんだか分からないけど、すごく嬉しかったしありがたい気持ちになったのを覚えています。

自然栽培という無肥料無農薬で野菜ができたことも嬉しかったと思います。
200円に感動したということは、お金の多寡と感動とは関係がないということの証拠なのではないでしょうか。

サラリーマンをやっていたときも、決して時間を流していたわけではなく、与えられた役割に没頭し真剣に時間を使っていたと思っていますが、そのような種類の感動は味わったことがなかったのです。
何が違うのでしょう。
自分が好きでやっている農業で得られた恵みに、価値を見いだしてくれた人がいたという事実に、自己肯定感みたいなものを感じたのかもしれません。
無人販売所なので誰が買ってくれたのかは分かりませんが、すごく感謝したのを覚えています。

野菜が収穫できたこと、それに価値を見いだして購入してくれたことに感謝して、その感謝を大きくするために収穫できる野菜の量も金額も10年前と比べると5倍から6倍になったのですから、感謝が5倍6倍になったかというと、トータルは一緒で一つ一つや一人一人への感謝が薄まったのではないかと思います。

初心に返って、一つ一つの野菜に感謝して、一人一人の購入者に感謝を伝え、ノーマ農園の活動に参加、応援してくれる人やサムシンググレートに感謝を伝えるという初心を忘れてはいけないのです。