乳がん治療はどんどん進んできています。

術後フォローに乳がん再発というのあります。

研究が進み、私も含め浸潤がんの場合、血流に乗って微小転移をする可能性があるというのが明らかになってきました。

現在医学では残念ながら微小転移があったかなかったかは、再発という形でしか分かりません。

そこで転移を発見するために、CTやPET、骨シンチなどの検査をする場合があります。

今回私の主治医の方針では、乳がん患者さんに一律にこれらの検査は必要ないと考えています。
一律に必要な検査としては年に1回のマンモグラフィーとエコー検査です。

それらの検査が必要な患者さんも居ます。進行の早い場合や既に転移など認められている様な場合は必要に応じて実施していきます。

単に転移の早期発見のためにする事は有効ではありません。

と、いうのも、転移の場合、無症状の時に検査を繰り返して、後に再発しても、これらの検査をせず、症状が出てから治療開始しても、予後に違いは無く、終末期までに違いはありません。

検査を繰り返すことで、検査結果が出るまでの不安やストレス、無駄な医療費の負担など、デメリットの方が大きいのです。

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この表にもある様に無症状で再発を発見しても、症状が出てから治療を開始しても、予後は変わらないということなのです。

転移リスクの低い初期乳がん患者さんに、これらの検査はすべきではない。

術後で症状の無い患者さんにこれらの検査をすべきではない。

と、言われています。

乳がん治療は、標準治療をしっかり受ける
しっかりとした治療方針がある
と言うことが肝心です。



乳がんの再発の部位について
肺、胸膜  30%
局所(乳房)28%
骨25%
肝8%
その他(脳、膵臓、卵巣など)3%

局所についてはマンモグラフィーとエコーで発見出来ます。

他の部位については、先にも書いた様に転移再発の早期発見をしても、症状が出てから発見しても予後は変わらないと言うことです。

長く症状が続く場合、例えば咳が長く続くなど、普通じゃない状態が長く続く時は受診をするのが良いです。


私の主治医の病院では、すべてのステージの乳がん患者さんの生存率は高く、先生の治療方針は間違いないと確信しました。


メモを取りながら頭では理解しているのですが、うまく文章にするのは難しく、伝えられたかは不明ですが、主治医の治療方針をしっかりと確認出来たのは良かったです。

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