初日講義で最後に聞いた放射線治療の事です。

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乳がんの温存手術を受けた人は殆どの人が標準治療である放射線治療を受けているかと思いますが、今回の講義はそういう予防的な放射線治療ではなく、主に腫瘍を叩くための治療法のお話でした。
紙資料が無かったので、少ししかメモれませんでしたので、簡単ではありますが覚えている限りのことを紹介したいと思います。
私が受けたのはリニアックまたはライナックと言われる放射線治療で、CTで厳密な位置決めをして照射します。
呼吸などで若干の照射位置のズレが生じたりします。
通常どうしても真っ直ぐ進む放射線で正常な臓器にも引っかかり、私の様に放射線肺臓炎などを起こしたりする場合があります。
病巣を放射線治療する場合、以前は2方向ぐらいから、それなりの強さの放射線を当てていましたが、正常な臓器への影響もありました。
しかし最新の強度変調放射線治療(IMRT)と言われるものでは、放射線の量を正常な臓器に影響が無いくらいに弱くして、他方向から当てる事により、患部には他方向からの全てが重なることにより集中的に照射するとになります。
最も新しい放射線治療ではトモセラピーといいCTとリニアックの良いとこ取りをしたような機能を持ち、患部の形状に合わせた放射線照射を他方向からします。
呼吸にも合わせて放射線照射したり止めたりも出来て、より正確に患部に集中することが出来ます。
脊椎の神経などを避けて照射も出来るように、照射部はスリットで放射線が出る所を調節しながらの照射となり、IMRTよりもより患部だけに照射出来る様になっています。
ピンポイントの照射にすることで副作用を最小限に抑える事が出来ます。
放射線によるがん治療も進んでいるのがよく分かりました。
最後の質疑応答で質問をしたかったのですが、他の方の高度な質問に圧倒されてしそびれました。
私は放射線肺臓炎のせいで、レントゲンなどたくさん受けてきました。
乳がんの手術前でもマンモ、CT、レントゲンと沢山撮影して短期間での被曝量は多いのではと思ったものです。
その後の放射線治療でも位置決めのCTと放射線治療そのもので被曝します。
その後の放射線肺臓炎でも検査のCTと毎週のレントゲンと沢山撮影してきました。
再燃もしましたからより回数が増えました。
放射線治療による二次がんのリスクは何も受けなかった人よりも高いのかと言うことを聞いてみたかったのですが、聞けなかったのが残念でした。
初日はこれだけ講義を聞きました。
資料を貰えると思っていたので、メモ用紙が無く裏紙に書いたりして簡単にしか記録出来ませんでした。
3日目の講義の案内でもまた改めて紹介しますが、正しいがん治療の情報のサイトです。
疫学的にがん情報が紹介されています。
アメリカの文献を和訳しているサイトです。
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