高校卒業後、営業事務、医療事務、金融窓口、リゾートホテル企画等

様々な職種を経験し、多くの上司や同僚の方々と働いたことから、人間関係の大切さを知ることが出来たことは、私にとって貴重な経験となっています。しかしながら、自分の気持ちには正直になれず、どこか自分らしくないと感じていたのだと思います。

 

お土産店のアルバイトで調理の仕事に出会い、初めて、自分が調理した料理がお客さんのところへ運ばれ、お皿だけが戻って来た瞬間、何とも言えない幸福感を感じたのです。

なんともシンプルな方法で、誰かに喜んでもらえたことが、嬉しくてたまりませんでした。

 

それから、調理師資格を取得しました。

喫茶店、鮨屋、などの料理場アルバイトを経て、給食調理業務も経験し、食への興味の知識、スキルを養いながら、同時に本格的にシェフの道へ進む決意をし、調理師技術専門学校にて、各料理の基礎を学びました。

調理師としての技術を得たいと思ったことに間違いはありませんが、もう一つの理由は海外就職の求人があるということで、一度短期留学したロンドンでの就職を希望していたからです。

 

なぜ、ロンドンだったのか、

それは多様な人種が自分らしく自己主張し、共存するロンドンに純粋に憧れ、居心地の良さを感じたからなのです。その頃、周りは結婚話が続き、失恋した私は又孤独を感じていました。

和歌山でも大阪でも孤独な私。それじゃあロンドンだって違いはないはずと、強い自信のようなものが湧き上がっていました。

 

 

つづく、、、