問題は、「早慶大受験・正誤判定新研究142(問72)」で確認してください。

 

問72 正解は

 

 「日宋貿易は……平清盛の決断で始まった」の部分が誤り。

 

平清盛は、日宋貿易の積極的な推進者であって、開始者ではない。

文章選択問題でしばしば用いられる、錯覚を誘うタイプの問題。

 

具体的な状況を整理すると、日本と中国の(960年建国、1127年以降は南宋)との間には正式な国交は開かれなかったが、宋の商船は博多などにさかんに来航し、とりわけ11世紀後半以降、日宋貿易は活発になっていった。

 

こうしたなかで権力を掌握した平清盛は、大輪田泊を修築して宋商人を畿内に招来するなど、貿易利潤を獲得するために大陸との貿易を積極的に推進した。

 

 → 参考:日本史の基本65(15-5 平氏政権の性格)

 → 類題:早慶大受験・正誤判定新研究52(問31)