皆様こんにちは。
野地デンタルクリニック、院長の野地です。
最近趣味でやっているバイオリンに関する書籍を読んでおります。
千住真理子さんの著書
「ヴァイオリニスト20の哲学」です。
この中で千住さんは「何かを学ぼうとする時、受け身では吸収できません。受動的でなく能動的に構えてほしいものです。」と何かを学ぶ際の姿勢の重要さを書かれております。
まったくそのとおりだと共感したくだりなのです。
何かの教えを請う際に、教えてくれるのを待っているのは上達は遅い。
プロのヴァイオリニストの領域からはまったくかけ離れてはいますが・・・
自分も日々のヴァイオリンの練習は、ほぼ「食後の歯磨き」くらい欠かせないものと認識して臨んでおります。
今日のお話は、前書きに少し関係の有るお話です。
タイトル通りですが、活字にするとなんとも月並みですね(笑)
虫歯や、歯周病は「生活習慣病」である事は昨今では常識。
このブログを読まれている方も当然承知の事と思います。
生活習慣病なのですから、原因となる生活習慣が直らなければ直らないのです。
ご来院されている患者さんの方々にも、「分かっているけど、できない」
あるいは「分かっていそうだけど、完全には理解できていない」
そんな方々が大勢いらっしゃいます。
「歯周病の予防は「歯周病を予防して貰おうと歯医者さんにきている」のでは治らない」
どうゆう事かというと・・・。
例えばこんな方。
ご来院の時のご要望が「歯周病を治して欲しい」
初診時の歯肉はこんな感じです。
歯肉の健康かどうかって一般の方には分かりにくいですよね?
よく見てください。歯の周りの歯肉がわずかですが赤くただれているのが分かります。
あと少し腫れていますね。
でも歯ブラシの練習から、歯石とり、クリーニングのいわゆる「歯周治療」をすると
同じ場所は1月足らずでこうなります。
歯肉の赤みがひいて、引き締まりました。
この治療期間の時に、私は「歯周病が生活習慣病である事」や「歯磨きの重要性」や「メンテナンスが重要」な事も説明してますよ。
私がこの時に「失敗したなー」とあとから振り返って思った事。
それは歯ブラシの練習で、そこそこ上手くなったので歯石取りなどの「歯周治療」をしてしまった事です。
結果としてこの方は、「先生に直して貰ったから歯肉が良くなった」と誤解をしてしまいます。
その為治療期間が終わると歯ブラシはいい加減になり、メンテナンスも来なくなってしました。
メンテナンスに来て頂く事も生活習慣の改変の一つですよ。
そして来院が途絶えること10年後
ご来院の時のご要望が「歯周病を治して欲しい」
そしてお口の中を確認すると
10年前の初診より更に悪くなっています。
このように歯医者さんに来て「修理」をしてもらって暫くもたせて、叉壊れたら
歯医者さんに修理にくる・・・
これではいつか歯が残せなくなってしまいます。
この方は、現在「歯ブラシのトレーニング」のみでご来院をして頂いております。
目標は、お手入れが本心から自分の為として安定するか?
メンテナンスを自分の意思でちゃんと来る事ができるか?
コレが出来るのを確認してからの歯周治療になります。
このくらいの軽微な歯肉炎や初期の歯周炎はさほど失いませんが、
多くの虫歯や歯周病を治療する際は、「悪い部分を切り取る」事が必要になります。
つまり先生がそのすごい腕を振るうときは、何らかの「歯」や「歯周組織」が
少なからず無くなるときでもあります。
それから歯科医院では確かに、歯石除去やクリーニングといった患者さんから見たらサービスのような事もしていますが、本来それは「患者さんがお手入れしやすい様にお手伝い」をしているに過ぎません。
実験的にも、歯科医院でのクリーニングは、プラークの蓄積に関しては2日持たないです。
だから「前髪を切りにくるような感覚で」「ネイルサロンにくるような感覚で」歯石を取りにきてセルフケアができていない歯周病のリスクが高い方、虫歯のリスクが高い方。
要注意ですよ。
そのメンテナンスは、メンテナンスとして機能していないかもしれません。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
当院では「あなたの生涯の健康を守るお手伝い」を志しております。
お子さんの年齢や状況に応じた仕上げ磨きの個別指導
大人の虫歯や、歯周病治療。
虫歯や歯周病の予防など「歯を残す」という手段を最優先に致します。
是非ご相談下さい。
道順で分かりにくい場合
御連絡下さい。
電話番号 03-3294-6863
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