野地デンタルクリニック、院長の野地です。
厳しい寒さも大分和らいできましたね。
今年は2年に一度の「神田祭」の予定でしたが、昨今の情勢を鑑みて今年は中止なのだそうです。
密で声を出せないとなると、確かになかなか難しいところです。
はやく新型コロナウイルスの終息してほしいですね。
今日のお話は、前々回の「歯に入ったヒビ」のお話に関係する事柄です。
当然ですが、歯というのは上と下の一対がかみ合って初めて機能します。
人間の器官の中では唯一、「お互いを壊し合う場所」なんです。
歯が割れるシーンはいくつかあります。
咀嚼で割れてしまう。
これは硬いもの等を咬んで割れてしまうわけですね。
様々なシチュエーションが考えられますが、結構多いのはアルコールが入っている時の食事があります。
噛み方のコントロールが通常よりも雑になるのでしょう。
その他には、日中の噛み締めと夜間の歯ぎしり、食いしばりがあります。
本日お話しするのは、「夜間の歯ぎしり」についてです。
以外と皆さん自覚がない事が多い様です。
鏡で見たときに、比較的分かり易いのは前歯のすり減り。

こんな感じ。
分かりますでしょうか?
前歯の歯先がまるで砥石で研磨したように一直線になっています。

こちらは9才の子の前歯。
前歯の歯先は生えて間もない頃だと、すり減っていない為このような形をしているのです。
咀嚼では、本来かみ合わせない所にすり減りが出来ている場合は、夜間の歯ぎしりを疑います。
他にも詰めものが絶えずあっちこっち外れたり、アイスがあっちこっちでしみたりします。
こんな症状があったら要注意です。
この方は初診当初はご自身が歯ぎしりをしている事に気付いていませんでした。

くだんの方の5年後、前歯のすり減りが著しくなってきました。
健康な歯が、すり減るだけなら問題が無い場合も多々ありますが、この方は根の治療をしてある歯があります。
この場合は、あまり歯ぎしりが強度の場合は自分の咬む力で歯を割ってしまわない様配慮が必要です。
その為にマウスピースを入れる必要があります。
マウスピースをお休み前に、歯を磨いた後上あごににはめて寝て貰います。
朝おきたら、外して水洗い。

何年かすると、重度の歯ぎしりの方の場合は、マウスピースが穴だらけになってしまいます。
こうなるとご自身でも、歯ぎしりをしているという風に実感できる様になります。
このマウスピースを交換し続ける事で、歯のすり減りや、歯自体が折れてしまうこと
をかなりスピードダウンできる様に感じています。
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。
当院では「あなたの生涯の健康を守るお手伝い」を志しております。
お子さんの年齢や状況に応じた仕上げ磨きの個別指導
大人の虫歯や、歯周病治療。
虫歯や歯周病の予防など「歯を残す」という手段を最優先に致します。
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