お初のバレエは新国立劇場のジゼル | この辺りの見所の者

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10/28日の夜は新国立劇場オペラパレスで新国立劇場バレエ団のジゼルを観た。お初のバレエ鑑賞である。にわかの時は素直に等身大に感じた事を書いて知ったかぶりをしないように心がけている。長文にして舞台の解説を書き殴って如何にもいうブログにはしない。わかる人にはすぐバレてしまう。


席は4階席の1番後ろで舞台向かいの左端。やはりオペラグラスが必要だと痛感。


ジゼルはプログラム見て、中世ドイツの村の乙女のジゼルが2人の男にもて遊ばれて狂乱して絶命する1幕とウィルという霊魂になってからの展開の2幕からなっている(かなりざっくり)けれども、能好きの自分として、能の内容と似てるなと感じた。狂乱して絶命するところとか、ウィルで現れたたりするところとか夢幻能みたいな筋。



プリシンバル昇格したばかりの木村優里さんのジゼルは1幕では素朴で可憐な乙女で自然体に観えたし、2幕目のウィルでは、どこかフワフワした霊魂が彷徨う踊りで、1幕のこの世での地に足をついた感じと、2幕のあの世の身体の密度が青白くなっていた。本当に能を観ているみたいだった。


当たり前だけどバレエは台詞が一切無い。ダンサーの踊りとオーケストラの音色が基本である。オーケストラの音色は能の囃子と地謡のようで、ダンサーの踊りは謡の無い能のシテの舞みたいに思える。台詞が無い分、バレエの方が、より抽象的に感じるかもしれない。2幕目のヴィオラソロも見事でオーケストラも端正。

木村優里さんの一挙手一投足が綺麗で、他のダンサーのジゼルはどんな感じなのかなとも思えた。


にわかだから等身大として、これくらいのブログでいいだろう。またバレエを観てみたいと思えたのは確かなのだから。