今回のプラハ国立歌劇場名古屋公演の1番安い席は8000円。これはかなりのリーズナブル。愛知県芸術文化センターの大ホールは初めて。5階席正面1番後ろの左隅の席。オペラグラス持っていけば良かった。
演目は、ベツリーニのノルマ。ソプラノはエディタ・グルベローヴァ。まさかナマで聴ける機会が来るとは夢にも思いませんでした。
一度、引退宣言をしたので。
マリア・カラスと比較されるくらいの人だから楽しみにしていました。
ノルマは全2幕。今、近鉄電車のなので演目の解説は端折ります。
第1幕は、グルベローヴァの声が出てないし、音程は不安定で、自分の耳の調子を疑ったくらい。存在感はあるんだけど、期待し過ぎたなかなと思いながら観て第1幕終了。
20分休憩後に第2幕。
あれ?グルベローヴァの声が出ている。あの高音の伸びが出ている。1幕の時と別人のようだ。澄んだ声質で5階席1番後ろの自分の席までシュッと届く。
他の役の方も安定。オケは好演でグルベローヴァをサポート。
もうすぐ70歳になるグルベローヴァ。全盛期に聴きたかったとは思いましたが、第2幕は、残り香を感じさせてくれたかな。
それだけでも観に行った甲斐はあったのかもしれない。
クラシックは、能と違い枯れたという表現は難しいのかもしれないな。