2014年観能総括 | この辺りの見所の者

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気ままなブログです。

まだ、26日の梅若紀彰師の「砧」の観能記を書いていませんが、総括を先にしたいと思います。
今年は観能歴の中で第二期と三期という段があった年でした。
第一期は東京時代の1184番。第二期は伊勢時代。そして第三期は観能復帰から。
第二期の終わりと第三期の始まりの間は3カ月。今年の二期の終わりまで(四月末)までで印象に残った舞台は、(順不同)で、金沢能楽会定期での「東北」島村明宏師。「蘆刈」関根祥丸師。「卒塔婆小町 一度ノ次第」関根祥六師。「隅田川」河村和重師。ですかね。

観能復帰後の8月上旬から12月26日まででは、1位は梅若紀彰師の「砧」2位は長田 驍師の「阿漕」3位は、松井美樹師の「葵上」

2014年で、1番印象に残ったのも「砧」でした。
すべての配役にハズレが無かった。
特に梅若玄祥師地頭の地謡と笛の松田弘之師が凄かった。
「砧」の観能記はどう書くか思案中です。
「阿漕」は長田 驍師のキレのある業が光りました。
松井美樹師の「葵上」は芝居掛らない型で六条御息所の哀しみを表現。

主観的な観能記といわれればそれまでですが、舞台との立合の呼吸も良かった三番でもありました。