大好きな彼と夜デート


ランクアップしたってことだから


どんなご褒美が待っているのか


ワクワクしていた


「じゃ、先ずコレね」


そういうと額、目、頬、鼻そして唇の順番に


キスをしていく


いつもより少し優しいってことかな?


その後


いつもよりたくさん全身をさわりなでて


なめて感じるところは必要以上にせめてくる


いつもより少し丁寧に扱ってくれてるってことかな?


そして


優しく、時に激しく


愛してくれた


「ランクアップのご褒美ってこと?


「うん、これもそうだけど…」


何か話したい語尾だったのに


「一番の彼女は大変だね(笑)」


「ああ、いつも死んでるわ」


エッチ後のマッサージタイムの


他愛もない いつもの会話


その後に


「休みの事だけどさー」


お盆休みの連休後の有給休暇消化推奨日が


会社側からもうけられていて


その日を利用して同じ日に二人で休もうって


約束していた


わたしは


彼は仕事だと言って平日通りの時間帯に出て


わたしと合流してもらい


隣県の美味しいラーメンを食べにいこう!と


密かに計画していた



「前日の夜に会ってそのまま泊まろうかなって」



「えー!!!」


ビックリした


彼がまさかのお泊まりデートを考えていたとは!


「わたしの考えの上をいくねー」


「だって198番目にランクアップしたんだよ、これくらい当然でしょ(笑)


彼はこの計画をわたしに会った時から


話したかったのだろう


ご満悦な表情だ


翌日の昼頃にデート終了になってしまうらしい


朝から夕方まで一緒にいるか


前日夜から翌日の昼まで一緒にいるか


選択を迫られたわたしは


「少しでも長い時間一緒にいられるならどちらでも良い」


彼に伝えた


彼に無理してほしくないから


彼に決断を任せた


そして未だ連絡は来ていない…