ずいぶん前の話ですが、niftyのお菓子な部屋で話題になった透明りんごジャムです。
ジャムと言ってもりんごの果実そのものをジャムにするのではなく、エキスをゼリー状にするタイプです。
アップルジェリーと言われているもので、昔から作られていたもののようです。
りんごの時期に毎年作っていますが、そのものを商品にすることはなくて、ムースの中にクーリーのように閉じ込めてスプーンを入れると中からソースになって流れてくるような使い方をしていました。
けっこう甘みも強くて、いまどきのジャムとは違いますが、見た目がきれいなので小瓶につめてみました。
こんな感じでゼリー状に固まっていて、紅茶に入れたり、ヨーグルトに混ぜたりして食べます。
作り方を紹介しましょう。
りんごは酸味のある紅玉を使います。
煮てしまうので傷があったり大きさが不揃いなもので大丈夫です。
材料はりんごと砂糖、水だけです。
分量はそれぞれ同量ですが、煮詰め具合によって砂糖の量は7割位でも大丈夫です。
まず、りんごの重さと同量の水を鍋に入れて煮ます。
りんごが顔を出していますが、気にしないでフタをして煮ます。
しばらくするとりんごが割れてきます。
そのまま4時間くらい煮るとすっかりとろけるように煮えます。
ペクチンと酸、砂糖の力でゼリーになるので、まずは種のまわりなどにあるペクチンが溶け出すまで煮ます。
りんごが煮えたらザルにキッチンペーパーをしいて漉します。
本来は布の袋に入れ、一晩つるして液体だけを漉しますが、布の袋といっても無いと思いますので、このやり方で大丈夫です。
このまま一晩おいておきます。
今回はこのまま冷蔵庫の中に入れておきました。
翌日、採れた液体を煮詰めていきます。
7割程度煮詰まってきたら砂糖を4回位に分けて加えていきます。
砂糖を入れて、木べらで混ぜ、溶けてから次の砂糖を加えます。
今回はりんごの量の7割の砂糖を使いました。
だいたい半分程度の量まで煮詰めます。
途中で少量を小さなボールに取って、冷やしてみて少し固まるくらいまで煮詰めます。
ちょっとわかりずらいかもしれませんが、木べらで混ぜる時に、付いた液をたらしてみて、しずくが固まりそうな感じになったくらいでオッケーです。
砂糖が全部溶けて煮詰まったらビンに詰めます。
糖度が高いのでこのままでも密封しておけば1年くらいは持ちますが、念のために湯煎にしてオーブンで加熱殺菌します。
加熱すると中のジャムが噴き出ることがあるので、フタとの間に少し隙間ができるくらいの量にしておきます。
中心温度が75度で1分加熱すれば殺菌できます。
冷ましてできあがりです。
家で作るときは、こんなにたくさんの量でなくても大丈夫ですので、挑戦してみてくださいね。