米景気回復、DXが寄与
生産性2.6%上昇、10年ぶり伸び率

米経済が新型コロナウイルス危機前の水準に戻りつつある。

コロナ禍で労働現場の自動化が進み、20年の生産性は2.6%上昇して10年ぶりの高い伸びとなった。

 

カジノホテルチェーン「MGMリゾーツ・インターナショナル」。

コロナ危機が深刻になった20年6月、スマートフォン用アプリを開発し、チェックインから電子キーの発行、精算まで全面自動化した。

宿泊産業では感染防止へDXによる省人化が急加速。
米調査会社によると全米のホテルの1部屋あたり人件費は44ドルまで下がり、前年の85ドルから1年間でほぼ半減した。

米ハンバーガーチェーンのマクドナルドは、20年からドライブスルーの注文時に自動で音声認識して人手を省く人工知能(AI)システムの導入を始めた。コロナ禍で店内営業が制限され、売上高の70%はドライブスルーになった。
AI導入で商品提供を30秒ほど早められるという。

 

配送大手のフェデックスは、家庭への配達を無人化する「宅配ロボット」の実証実験に同年中にも乗り出すと表明。

小売り最大手ウォルマートも、店舗間の配送を自動運転トラックに替える実験を21年中に始める。


米国は新型コロナの感染者数・死者数とも世界最悪だが、国内総生産(GDP)は10~12月期に危機前の97.5%まで回復し、21年半ばに日欧に先駆けてコロナ危機前の水準を取り戻しそうだ。

 

20年の生産性(時間あたり産出量)の伸びは前年比2.6%と前年(1.7%)から大きく改善。直近5年の平均(1.3%)の2倍になった。

在宅勤務も生産性を引き上げる。
グーグルのデータによると、2月初旬の米国のオフィスの人出は前年同期比33%減り、日本(13%減)より在宅勤務の普及が進む。

 

OECDの統計によると、08年の金融危機時も米国の生産性は直後の09年に前年比3.3%上昇。

逆に日本は1.2%低下し、ユーロ圏も1.1%下がった。


生産性の向上は「雇用なき回復」に直結するリスクがある。
MGMは20年8月、米従業員の25%にあたる1万8千人に解雇を通達した。

米労働市場全体でみても、就業者数(非農業部門)は危機前より6.3%も少ないままだ。


【野田の解説】

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生産性が、これからの鍵になる。

アメリカは、危機があってもすぐに回復しているのは
生産性を上げる意識があるからだ。

日本の経営者もここを意識しないと、今後潰れていく運命だろう。

生産性をあげると、上げた会社では確実に雇用は減る。

だからこそ、機械化、自動化になっても必要とされる
知識、働き方をマスターしておかないと、仕事が無くなる可能性がある。

中小企業経営者は、この生産性についてどう考えると良いのか?