神演技に沸き、緊張し、ある意味大変楽しませて頂いた男子シングルの演技でした。

数々の名演技の中から、特に印象に残った選手の演技を振り返ってみました。

 

 

 

三宅星南さん

まるで王子様のような風貌から、ファンも沢山ついてらっしゃるようです。

昨季の途中から急に調子を落とし、中々戻ってこられない状態が続いていたようですが

今回の全日本、SPから違って見えました。

 

フリー冒頭の4S! キレイに上がって軸も真っ直ぐ! 回転早い!

着氷と同時に「立って!!」と祈ったところ、着氷した! あっとお手付き!!

このジャンプ、本当に惜しかったです。

 

(写真はゆまちですが、そこはご勘弁を!)

 

手足が長いので、スピンも引き立ちます。

最後まで気迫のこもった演技でした。

渾身のフリー素晴らしかったです。

 

 

吉岡希さん

 

 

いつもポーカーフェイスの彼。

私が感心したのはSPの演技でした。もちろんフリーも本当に素晴らしい演技だったのですよ!

SPの滑走順は最終グループの最終滑走。

ゆまち→昌磨さんと流れて来ての滑走です。

生半可な精神力の持ち主では、ガクブル状況に陥ったでしょう。

 

そんな計り知れない緊張の中、始終落ち着いた演技を貫き

ほぼノーミスであったことは、本当に素晴らしかったと思います。

 

 

彼が尊敬する選手は、デニス・テンさんとのこと。

テンさんの演技は、スケーティングの姿勢がとても美しく、音楽性もあり静かで上品な演技だったように思います。

そこを目指して、これからも頑張って下さい。

PCS、まだまだ伸びしろありますから!!

 

 

そして・・・

 

この日の友野君の演技に大きな感銘を受けたのは、私だけではなかったようです。

 

 

静寂・・・ではなく静謐なプログラムキラキラ

ここまで表現できるなんて、まさに氷上のアーティスト。

優しく、観ている人を癒しへと導くような

純粋で大切なものを思い出させるような

素晴らしい演技でした。

 

今季は、シーズン当初からジャンプが安定せず、本人もずっと悩ましい思いをして来たでしょうが

フリーは、今季一番の出来ではなかったでしょうか。

これほどの選手が、世界選手権、四大陸ともに外れるなんて・・・

凄過ぎる日本男子シングルの層の厚さよ。

 

 

 

 

友野くんのこの演技に導いたミーシャさん。

どんな話が聞けるのでしょうね。