「ヘッドハンター」
☆=20点
★=5点
☆☆☆☆
最近「ぼくのエリ 200歳の少女」や「ミレニアム」など、非常に面白い映画を連発しているスウェーデン映画界。
特に「ミレニアム」シリーズはデヴィッド・フィンチャーによるハリウッド・リメイク版を観て、改めてオリジナル版がただ原作に忠実な作品だったというだけじゃなく、映画としても非常に完成度の高いものだった事を再認識させてくれましたが、本作はその「ミレニアム」シリーズの制作スタッフによるノルウェー・ドイツ合作映画。
これがまた想像をはるかに超える面白さでした。
サスペンス・アクションと言うとやはり暴力描写がつきもので、本作の暴力シーンもリアルで非常に迫力がありました。
ハリウッド映画もフランス映画も、北欧の映画も、お隣・韓国の映画も「血」や「傷」や「死体」がリアルで本当にうらやましい・・・
一方、邦画はと言えば暴力描写で有名な北野武作品を観ても園子温作品を観ても、「海猿」や「踊る捜査線」その他のアクション映画を観ても暴力シーンがまるで「子供だまし」の失笑もの・・・
ハードな殺人や強姦が必要なシーンでもそれがお子ちゃまレベルで子供のお遊戯を見ているようで作品自体のクオリティーを貶めてしまっている・・・
いつの間にやらこの国は(便利にはなったものの)いろんな規制や制約が増えすぎて表現の自由が奪われてしまっているし、その影響で「観る側」も自由な表現を受け入れられない状態になってしまっています。
この作品の切り傷ひとつでも、日本では許されない表現ですね(笑)
「エージェント・ハミルトン」
☆=20点
★=5点
☆☆☆★★★
こちらもス「ウェーデン発のアクション映画。
ラストまで緊張感が途切れる事がない佳作でした。
主演のミカエル・パーシュブラントは往年のケヴィン・コスナーばりのかっこよさ。
(以下、ネタバレあり)
非常に面白かったんですが、鍛え上げられたエージェントが「つい、うっかり」彼女を危めてしまうのが拍子抜け・・・
でもあのゴルゴ13ですら条件反射で後ろに立った人は誰でも殴っちゃうんだから(笑)、主人公をゴルゴ13に置き換えて考えれば「条件反射」による「うっかり」もあり得るんだと納得できます。