次も期待!園監督の「恋の罪」 | のっちのブログ

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40歳を過ぎた中年男の日々の思いや出来事を徒然と・・・



☆=20点
★=5点
☆☆☆★★★

「愛のむきだし」が素晴らしかった園子温監督の最新作。
「冷たい熱帯魚」はまだ見ていないんですが、聞こえてくる評判ではそれに劣らぬほどの猟奇描写とエロさと言う事でしたが、それほどでもなく普通に面白かったです。

怖くてすごいのは富樫真と大方斐紗子、津田寛治の演技。もうとにかくこの3人がすごかった。
神楽坂恵も良かったです。

水野美紀は美しかったけど、中途半端。もっと吹っ切れた演技を見たかったしエロを見せてほしかったんですが残念でした。
でもおどろおどろした物語の中で彼女の登場シーンだけは安心できて「ツィンピークス」のカイル・マクラクラン同様、美形の役目を十分に果たしていました。

つい先月に「ベニスに死す」のニュープリント版を劇場で観たばかりでしたが、本作もメインテーマがマーラー交響曲第5番アダージェット。
勘弁してよとも思いましたが、その曲が使われる場面のセンスは抜群でした。

しかし、女性の本質を女性目線で描いたと言いますが、女性たちが体を売る必要がどこにあったのか分かりません。
貧乳と巨乳の体を売る二人のヒロインは、お世辞にも男目線(私目線)でいえば、どちらも抱きたいとは思えない女性でしたし。

脚本はいまいちでしたがロケーションと撮影は最高でした。

しかしテレビドラマの劇場版やアニメだけじゃなく、
「ステキな金縛り」のようなコメディや、こういうとんがったアングラな映画がもっともっと多くの人に見られるようになればいいんですけど。

土曜日のTOHOシネマズで鑑賞したのに観客は10名程度。
何人か途中で帰っちゃった事が残念でした。

神楽坂恵ちゃん、こんなギャグみたいなイメージビデオがあったのか(笑)
あき竹城さんみたい^^
42秒からの動きが笑えるw