信ちゃんが元気な頃の事です。

子供達が私の取り合いをしました。


子供達に言いました。

あなた達のものじゃないから。

お母さんは信ちゃんのものだから。


子供達は何も言えませんでした。

信ちゃんはそこにいた気がします。

少しニヤけたような・・

少し照れたような・・


私は信ちゃんを好きになり、

信ちゃんの子供を産んだ。


そんな信ちゃんはもういない。

今は誰のもの?

信ちゃんはいなくても、

やっぱり私は信ちゃんのもの。


子供達が大きくなった今、

誰も取り合いはしなくなりました。

少し寂しいけど、

私は信ちゃんのものです。