9/19
半年経ちました。
月命日に唐松岳の貴方に会いに行きました。
お天気は2日前までかなり微妙で、状況によったら中止にせざるを得ないと。
前日になり、おそらく晴れてくるだろうとの予報で決行しました。
-19日-
ゴンドラ、リフトを乗り継ぎ八方池山荘前まで。
ここで、レスキューの方々は爆風雪の天気が好転するのを待っていた。
ゴンドラ降りた頃は雨でした。
登山口を後に、高度を上げていきます。
途中から晴れ間が。汗ばむくらいまで天気は回復。
稜線が見えてきた
きっと、思いが通じたんだよな。
いよいよ近く。
多分この辺り。
とすると、何故か涙が出てきた。
なんとなく感じた。「ここだ」
お花をたむけ、一緒に来てくれたメンバーにもお線香をあげてもらった。そして献杯。
あの日は、夏の登山道ではなく、雪が輝く稜線を歩き、イグルーを作って、楽しい時間を過ごしたと聞いている。
その翌日の天候が貴方の命をさらっていくとは思いもせず。
必死になってビバークして、
不安と恐怖の中も、生きるためにどうしたら良いのか、最大限に考えた結果だと、実際にその場所を見て分かった気がする。
決して、安易な判断ではなく、厳しい気候条件の中をどのように生き延びるか、懸命に必死に考えてた。
しかし、
自然は甘くない。
今まで何度も見てきた唐松岳のピークはもう少し。こんなに天気が回復してる。
-20日-
翌朝の日の出前
こんなにきれいな景色。
帰りは、前日のお供物を持って帰ってきました。お花は自然に返っていくから。
貴方に少しだけきれいなお花を見ていて欲しい。
また来るね。
そして、帰ろう。
我が家に帰ろう。