放送大学の面接授業で「映画学入門」の科目をとった。
行き先は「神戸大学」(かっこい~)
なんでもいいけど一応、大学生としてこの学校の門をくぐれるとは…ウレシイ
神戸大学は高台に建っていて神戸の町が一望できる
そこに併設されている放送大学の棟で講義を受けた。
受けた講義は「映画学入門」
「映画学」は50年前に出来た。映画を言葉で説明する学問らしい。
映画そのものの歴史が120年、その内30年はサイレント。
短い歴史ながらそれを研究する学問があったとは…
しかも調べてみるとそれに関する大学もある。
映画なんて一番簡単に接する事ができる娯楽だけど
それだけではない、かなり奥が深い娯楽なのだ。
先ずは何と言っても「映画の楽しみ方」
「物語の展開や俳優の魅力だけではない、画面すべてに監督の意図が込められている」
というところがシロウト目線とは違う所。
ふる~い映画を5~10分ぐらい数本みて
どういうところに監督の意図が込められているのかというのを一つ一つチェックしながら
先生の講和を聞いたり、学生の意見を聞いたりしながら授業を進めて行くことになる。
講義で使われた映画「風と共に散る」(去りぬじゃないよ)
カメラワークとか編集とか、セット、小道具、衣装にメイク、照明や音楽に至るまで
一つ一つの説明を聞いていると「すご~い」…そんな所までこだわっているのか…
映画は大体1500~2000のショットを撮ってそれを編集する。
それだけでも気が遠くなるような話。
よく「有名人が映画を撮って借金をした」とか聞くけど
「そりゃ、借金もするわ。こんなに手間がかかるんやもん」
それでも、話を聞いていると私も映画と撮ってみたくなる。
まさにエンターテイメントの極致。芸術の極致。面白すぎる
…という訳にいくはずもなく
観るだけで満足することにするが
「お、これは視線ショットだな」とか
「クロスカッティング(同じ時間に違う出来事を交互に見せる)の編集だな」とか
「サウンドブリッジ使ったな」とか
「これは伏線なのか、そうでないのか」
「こういうクレショフ効果で観客を誘導しているのか」などなど
退屈しそうな映画も、視点をかえると見どころがいっぱいあって
これからは、映画を観る目がゴロっと変わって、前よりずーと映画が楽しめそうだ。