マンションに「関わりたくない派」が多いのは当たり前 | 廣田信子のブログ

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マンションコミュニティ研究会、MSC㈱代表廣田信子より
日々のマンション生活やお仕事に、また人生にちょっとプラスになるストーリーをお届けしています。
一人ひとりが自分らしく活躍しながら、力を合わせることで豊かに暮らす、新しいコミュニティ型社会を目指して・・・

こんにちは! 廣田信子です。

 

年末、年始のマンション管理関係の皆さんの言葉で、

もっとも目についたのは、

区分所有者の無関心、知見不足を憂い、問題視する声です。

 

建替えや耐震改修が進まないのは

区分所有者の無理解。

 

管理不全マンションに陥るのも、

区分所有者の無関心が原因。

 

憂う気持は私も同じですが、

「憂う」だけでは何も変わりません。

 

無関心の問題は、ずっとずっと変わらず言われてきたことです。

今に始まったことではありません。

 

その状況を踏まえて、

「マンション管理適正化法」4条2項で、

区分所有者は、マンション管理に関して、

管理組合の一員として役割を適切に果たすよう

努めなくてはならない…ということが定められたのです。

 

でも、

この条文のことを知っている区分所有者が

どれだけいるでしょうか。

 

このことを、

マンションを購入して区分所有者になる人に、

きちんと認識してもらう努力はされてきたと言えるでしょうか。

 

「管理組合の一員として役割を適切に果たす」

ということは、具体的にどういうことなのかを示し、

 

区分所有者の覚悟をもって購入してもらうよう、

少しは働きかけてきたでしょうか。

 

マンションを売るときは、

管理会社が何でもやってくれる、

コンシェルジュが生活をサポートしてくれる、

 

というように、

「何もしなくても快適に暮らせます」を売りにしてきた現状は、

適正化法後20年たっても変わっていないのです。

 

そして、そのことに魅力を感じて、たくさんの方が、

マンションの区分所有者となっているのです。

 

任せ切りでも快適に暮らせることを求めている人たちに、

マンションを購入してもらわなければ、

 

いくら金利が低くても、

マンションがこれだけ売れるはずはありません。

 

もし、

区分所有者の責任、役員就任義務、役員の責務を、

しっかり説明して、

ルールにのっとり役員に選任された場合は、

役員の責務を必ず果たすことを承認するという書面に

サインを求められたら、

 

しり込みする方も出たかもしれません。

 

でも、そんな買う気をそぐようなことは

されるはずもありません。

 

ですから、

もともと、マンションには、

無関心でいたい人が

たくさんいることは当たり前なのです。

 

それが、購入するときのソフトなお約束なのです。

 

まず、そこから出発しなければなりません。

 

そうは言っても、適正化法以後、

自分たちの資産を守るために、

自ら役員になって主体的に管理組合運営に取り組む方が、

増えてきたことも事実です。

 

そして、その方々が直面するのが、

数が多い無関心層、

「面倒なことに関わりたくない」「任せておけばいい」

という人たちの存在です。

 

そういう人たちも含めての合意形成が求められるのが

マンションですから。

 

「面倒なことに関わりたくない」マインドの人たちに、

区分所有者の義務をいくら解いても心にささりません。

 

管理組合内のもめ事や対立を耳にすると、

よけいに関りたくなくなります。

 

強硬な手段をとっても、より心が離れていくだけです。

 

「面倒なことに関わりたくない」人の心をほぐして、

 

関わることが

「大きな負担」や「面倒なことに巻き込まれる」

ことにはならないという安心をつくりだし、

 

むしろ、関わることで

人のつながりができて、環境の改善につながる…

という小さな成功体験をしてもらう、

 

もっと単純に、

関わってみたら、けっこう「楽しかった」を

体験してもらう、

 

そのためのきっかけづくりの試みを

積み重ねていくことです。

 

そして、繰り返し事例をご紹介しているように、

その努力は必ず実ります。

 

無関心、無理解な区分所有者を責めていても、

何も始まりません。

 

「無関心」でい続ける人の心理状況は、

人によって違いますから、

 

きめ細かく、心をほぐす戦略を考え、

少しずつ「無関心」を減らす試みをしてみませんか。

 

個人の暮らしに直接関係がないことには

できれば関わりたくない…と思うことは、

 

ごく普通のマンション住民の心理なのだ…

というところから始めたいです。

 

この記事をお読みの方は、

無関心ではない方がほとんどだと思いますが、

 

関心がないわけじゃないけど、

「関わりたくはない派」だと思ったら、

 

理事さんたちの努力の様子を感じたときには、

ぜひ、それに反応してあげてください。

 

アンケートに「いつもありがとうございます」と書き添える、

特に意見がなくても総会に出てみる、

 

そういう「関わりたくはない派」にもできる

ちょっとした努力から、ぜひ始めてくださいね。

 

私も、できるだけ

アイディアをシェアしていきたいと思います。

 

 

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