定刻にホノルル空港に到着した飛行機がターミナルに接続すると、[YANAGIMOTO] の札を表示した車椅子が用意されていました。
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 お母さんと、もう一組の日本人老夫婦だけを乗せた車椅子専用の空港内バスで、到着ターミナルに行き、ターンテーブルから出てきたお母さんの車椅子を受け取り、これに乗り換えて、誰よりも先に、空港の外へ出ることができました。
 右の写真の場所で、路線バスを待ちました。
 車を見ているだけで、ここはアメリカであるということが、良く分かります。アメリカは、日本のように車の形状が固定化されていません。乗用車2台分の長さのあるリムジンや、屋根にクジラのオブジェを乗っけたバスなどが頻繁に走っています。アメリカには、車の形状に関して、日本のように煩い規制がないのでしょう。
 ホノルルで出逢った最初の動物は、雀より一回り大きく、鳩より一回り小さい、キジバトの様な鳥でした。ハワイの鳥たちは、人慣れしていて逃げません。
 バス停では、後から来たビジネスマン風のアメリカ人のおじちゃんが、スマホを操作しながら、「あと10分でバスが来るよ」と教えてくれました。19番ないし20番と表示されたバスがワイキキ行きです。
 バス料金は、$2.5。今回の旅で使った交通費は、空港~ワイキキ間の往復二人分のバス料金、$10(1200円)のみです。(観光用の移動は、ツアーに付いていた、ワイキキトロリー乗り放題のカードが使えたからです)
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 停留所の多い路線バスなので、ワイキキまで80分ほどかかりましたが、風景を楽しんでいたので、時間の長さは全く感じませんでした。
 宿泊するハイアット(HYATT)の最寄りバス停で下車して、200mほど歩けば、もうツインタワーが特徴のハイアット前のワイキキビーチです。
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 枝から下がった蔓が根のようになるこの「ガジュマル」という樹木は、カンボジアやタイなど東南アジアの国々で多く見られますが、ハワイにも手入れされたこの樹木がたくさんありました。
 「デューク・カハナモク像」は、ワイキキ・ビーチの中心点を示す像として観光ガイドブックに登場します。ワイキキトロリー5路線すべてが、この像の前で停車します。カハナモクさんは、水泳の世界チャンピオンだった人です。
 カハナモク像のそばには「ワイキキの魔法石」があります。この石の前で、ハワイに来たことを、きちんと挨拶しました。この石は、16世紀にタヒチから訪れた4人の魔術師が、超自然の力「マナ」を宿らせた石で、万病に効くと言われています。お母さんは、この時点で咳が治っていたのかもしれません。
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 ホテルのチェックイン時間は午後3時以降なので、それまで、青いリュックを背負ったままブラブラ観光します。
 車椅子では浜辺を進めないので、観光幹線道路を歩いてみました。ワイキキの歩道は車椅子でも何ら支障がないように出来ていました。ハワイらしい植物や、鳥たちを見て、「なるほどハワイ」と思いつつ、きょろきょろしながらのウロウロ歩きです。
 ホテルの敷地内で音楽に合わせて踊っていたのは、日本人団体ツアーの集団でした。現地のスピリチュアルなオバチャンの指示に合わせて、通訳付きで、ワークをしていたようです。
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 観光客が集中する幹線道路を往復歩いたところで、ワイキキトロリーのピンクラインに乗ってみました。窓ガラスのないトロリーバスは、冬の季節とは言え、快適でした。
 それにしても、歩くとなると暑かったので、トロリーバスで一巡して戻ってきたところで、Tシャツを買えそうなお店を探しました。ABCストアはワイキキ周辺に幾らでもあり、この地域の商業圏を支配していた感じです。また、ハーレー・ダヴィットソンを目にして、ここでもアメリカを感じたりもしました。
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 小さな屋台形式のいろんな店舗が並ぶデュークス・レーンという通りにあるお店で、Tシャツ探しです。観光地価格で1枚2000円はするだろうと思いきや、3枚で$10(1枚換算で400円)でした。買ってその場でTシャツに着替えました。
 で、その後、お昼ご飯を、「FOOD PANTRY」というスーパーマーケットで買って、その店内にある椅子に座って食べました。カット野菜とカットフルーツとヨーグルト2個。これだけで$20ほどでしたから、ハワイの物価は、成田で聴いていたように大層高めでした。日本の食パン2個分ほどの定型サイズのパンが、安い物で$5(600円)でしたから、ハワイで長期滞在したいなら、お米と炊飯器とふりかけを持参して来るしかないでしょう。
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 再び、ワイキキトロリーに乗ります。今度は、ブルーラインという、ワイキキの東側海岸を走る路線ですで、2時間半の行程です。
 黄色い二階建てトロリーの二階席からハワイの自然の風景を眺めながらの車内観光ですが、乗車してすぐに、「帽子は飛ばされちゃうから、取るように」というアナウンスがありました。風は暖かくても、海岸沿いを走行するバス内は強風というより烈風でした。
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 写真中央は「ハナマウ湾」です。青緑色の湾の中では、少なからぬ観光客たちが泳いでいました。1月でも太陽が出てさえいたら十分泳ぎたくなる気温でした。
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 写真左は「ハロナ潮吹き穴」なのですが、穴から潮が吹き上がるには、潮位や風向きや波のタイミングがあるのでしょう。5分ほどの撮影時間にそのタイミングはありませんでした。
 写真中央は、「ハロナ潮吹き穴」の反対側の山側。
 写真右は、同じところから見える北側の白い海岸です。
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 写真中央は、ブルーラインの折り返し点である「シー・ライフ・パーク」です。子ども連れの日本人3家族ほどがバス待ちをしていましたが、みな“期待外れ”のような“落胆”のような表情をしていました。ハイシーズンなら、いろんな企画はあるのでしょうが、オフである今のシーズンにこの公園に来ても、あまり楽しくなかったのかもしれません。
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 トロリーバスは、ワイキキに戻ってきました。ワイキキ周辺の海沿いは、全てホテルなどで占領されているようです。一般住宅は山の天辺にまで並んでいました。
 4時半ころワイキキに戻り、ハイアットにチェックインです。最初からヴァウチャー(予約票)はなく、名前を告げるだけでチェックインできました。ただし、デポジットの代わりにVISAカードの提示を求められました。
 写真右は、宿泊したハイアット16階の部屋から見た景色です。海側と真反対側の部屋ですが、文句は言えません。なにせ、往復の航空券+ハイアット3泊で5万9800円という料金だったのです。
 成田空港の待ち時間に話しても、誰もこれを信じなかったのですが事実です。オフシーズンだからこその空室埋め作戦価格を見つけたので、ためらうことなく申し込んでおいたのですが、同じ条件で、夏に向かって1か月ごとに5千円から1万円ほど価格は上がるでしょう。