六本木から徒歩数分、新しい焼鳥店『焼鳥shin』が登場。もちろん初めての訪問だが、大将にお会いするのは初めてではない。新橋の京味の前にある焼鳥店「ホップデュベル」の大将ではありませんか。ベルギービールと焼鳥というテーマながら、コース仕立ての焼鳥にユニークネスを感じたもの。「焼鳥shin」ではその集大成とも言えるようなコース設計で、さらに別ジャンルの料理人を迎えてレベルアップを図っております。
コースは印象的な味噌チーズのマヨネーズでコーティングした鶉の卵からスタート。六本木・西麻布エリアにふさわしい素敵なシルエットですね。前菜にも多くの仕事が施され、鴨の生ハム、白レバーのムースのパテ、季節の栗などがスムーズにお酒へ誘導し、真打である串焼きまでの準備を整えます。
鶏は湘南軍鶏に強いこだわりで、全体的に柔らかい印象と濃厚な味わいを作り出します。そこにユニークネスが加えられ、山葵ではなくオリーブとアンチョビを使った「ささみ」、
赤ワインとバルサミコ酢をあしらった「白レバー」など、素材だけに頼らぬ工夫が見られるのも面白い。
今は亡き京味の西氏から出汁のひき方を教わったという親子丼も健在。素敵な店内はデートにも向く、ぜひユニークな焼鳥と美味しいワインをお楽しみください。
その他、いただいた串達。
「せせり」
「かしわ」
「皮」
「つくね」
「手羽先」