僕も施設で働いていると

 

 

毎日のように

 

「痛い痛い」

「帰りたい帰りたい」

 

と言ってくる

 

そんなお年寄りと話をします

 

 

でも

 

慢性痛だったり

家族の事情だったりで

 

痛みを取り除いてあげることも

家に帰してあげることも

 

できません

 

 

心の中で

 

「望んだことをしてあげられなくて申し訳ない」

 

と自分を責めたり

 

「そんなの無理なのに何回も何回も言ってきて」

 

とたまに相手を責めたくなったりするんですね

 

 

あって欲しくないけど

なくならないものって

 

「付き合っていく」しかありません

 

 

つまり、嫌なものを抱えたまま生きていくしかないワケです

 

 

 

お年寄りにとっては

 

痛みだったり帰れないことだったり

 

そして

 

僕にとっては

 

そのことを受け入れられないお年寄りの気持ちだったり

 

 

なくなればいいけど

なくせない

 

白黒ハッキリつけて諦められたらいいけど

諦められない

 

 

それならもう

 

 

だましだましやっていくしかありません

 

 

お年寄りだけではありませんね

 

 

やる気のない

空気の読めない

きつく他人に当たる

集団の輪を乱す

 

そんな職員とも付き合わなければいけないのも

 

介護の世界ですから

 

 

やる気出せ

空気読め

優しくしろ

輪を大事しろ

 

と、言っても

 

 

できない奴(笑)はできません

 

 

時には白黒ハッキリつけることも大事ですが

 

 

いなくなったらどうしても困ることもあるでしょうから

 

 

だましだまし一緒に仕事していくことも大事です

 

 

「だましだましやる」って

 

嫌なことを否定するのではなく

受け入れようとする

 

そんな姿勢なんですね

 

 

 

問題がない人

問題をなくせる人が

 

すごい

 

と信じ込んでいるかもしれませんが

 

 

問題の多い介護の仕事では

 

 

問題と付き合いながら頑張れる人こそ重宝されるべきで

 

僕はすごいと感じます

 

 

とまぁ長くなりましたが

 

 

元に戻ると

 

 

「痛いのは仕方ないでしょ」

「帰えれないんだから諦めなさいよ」

 

ではなく

 

 

「痛いね痛いね。またお薬もらえるか聞いておくね」

「帰りたいねぇ。また家族に言っておくよ」

 

と、悪く言えばその場しのぎかもしれませんが

 

 

だましだまし人と付き合えることができれば

 

 

心の中で問題だと思う気持ちが薄れ

人と衝突することも減り

 

ストレスを感じなくなってきますよ

 

 

 

 

※追伸

 

自分との付き合い方もそうです

 

短所をなくそうとしなくていいのです

 

 

うまくいかなくても

 

だましだまし

 

「できなくてすみませんねー」

「迷惑かけてすみませんねー」

 

って言いながらやっていけば

 

 

自分にストレスを感じることが減ります

 

 

持って生まれた資質は

頑張っても変わりませんからね