アジのアジな話 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

4月5日午前10時。

鎌倉FM「ごきげんラジオ」のオープニングテーマ曲が流れ始めたが、ウエカツさんが現れない。

生放送の修羅場を数多く潜り抜けてきたので、大抵のことでは、

ボクも驚かない。このまま、なんとかご本人が来るまで、繫ぐ気でいた。

午前10時1分、テーマ曲が消え、「きょうは、ウエカツさんがまだ来ていないのです」と口にしようとした瞬間、スタジオの扉がやにわに開き、「ジャストオンタイム!」と言いながら、ウエカツさん登場!まったく悪びれた様子もない。

漁場で漁港でハプニングやアクシデントを何度も乗り越えてきたウエカツさんも、さるものだ。

サカナの話が始まると、少年のような顔になり目が輝き出す。

 

この日は、アジのウンチク。

「鯵」と書くのは、群れ集う、参集するところかららしい。

「あじは味なり、その味の美をいふなり」と記したのは、江戸時代の学者、新井白石。それほどに旨い魚であり、かつ親しまれる魚ということだ。

アジは世界に150種、うち日本に50種くらい。

スーパーの魚コーナーでもお馴染みのマアジやマルアジ。

くさや干物にするので有名なのはムロアジ。

高級なシマアジやカイワリ。

沖縄には目の大きいメアジなど。

 

なんといっても身近なのはマアジ。産卵時期を挟んで旬は年に2回。産卵期の初夏には小~中サイズがおいしくなり、次の産卵前の冬~春には大サイズがおいしくなる。

マアジには、黒系と黄系がおり、それぞれ黑アジ、黄アジと呼ばれている。黒は体はスマートで黒みがかり、赤身がかった筋肉質。沢山獲れて安くておいしい大衆魚だ。黄は体は幅が広く黄みがかり、白身がかったなめらかな肉質。数は少ないが値段が良くブランドにもなる。同じ種類なのに、見かけも味も、まるでちがう魚。

アジの中でもマアジという魚は、定着と分散を繰り返す中で、形や味まで変えていく珍しい魚なのだ。

マアジの良さをまとめると… 

① 小さいものから大きなものまで、一年中四季を通じて身近でおいしく食べられる

② 豊富なうまみ成分だけでなく、青ザカナとしてDHAやEPAなど健康に良い油も豊富。

③ 料理の幅が広く、値段も安く、生・焼く・煮る・蒸す・揚げるの全てに合う。人に寄り添う魚のナンバーワンだ。