文化放送から「おはようございます。大沢悠里です」という声が聞こえてきたら、チューニング間違えたのかと、リスナーは驚くことだろう。
元TBSの大沢悠里さんに、文化放送『日曜はがんばらない』にお出まし願った。
悠里さんは、36年間、TBSの声だった。
気張らず、格好つけず、大袈裟に言わず、「フツー」だった。
「ぼくは、フツーにしか出来ないんだよ」とおっしゃるが、マイクの前で「フツー」に振る舞えるのは、並大抵なことではない。
出演をお願いしたら「ボクには、話すことなんか何もないよ」と
やんわりと言われたが、収録当日、ボクの傍らでさも楽し気に語る悠里さんを見て、なんだかとても幸せな気持ちに浸っていた。
この人は、やはりマイクの前が好きなんだなと思った。
毎朝、ラジオの前で悠里さんの「フツー」の声を聴きながら、「フツー」の時間の有難みを噛み締めていたリスナーがたくさんいたことにも思いを馳せた。
「ボクは、リスナーなんて言い方はしないよ。放送をお聴きの皆さんといえばいいじゃないか」
「ボクのことをラジオ界のレジェンドなんて呼ばないでよ。フツーに話しているだけなんだから」
「途中からラジオ聴いた人は、誰が話しているかわからないから、話している人の名前を言ってあげるようにしていた」
決して押しつけがましくなく、教えてくださる。
滋味溢れる語り口に酔いしれながら、ボクも「仕切る」ことを忘れていた。悠里さんに感化されて「フツー」でいられた。
悠里さんご出演の文化放送『日曜はがんばらない」は、
10月12日6:20~。
帰りの電車でもご一緒。
「楽しかったなぁ」と何度も言っていただき至福の時間。
そして、11月7日は、大人の寺子屋~次世代継承塾に
お出まし願う。またまた至福の時間がやってくる。


