節分の日の鎌倉FM「ごきげんラジオ」。
関東地方は平野部にも積雪という予報で、藤沢のホテルに前泊したが、冷たい雨で雪にはならなかった。
今年は、2月2日が節分。
南嶺さんと「鬼」にまつわる話をした。
鬼は、古来、邪悪な者、見えざる恐怖を体現したもので、
忌み嫌われ、追い払われてきた。
だが、しかし、
この体 鬼と仏と あい住める という句もあれば、
鬼追わず 福を求めず 我はただ
追われし鬼を 福にみちびく
という歌もある。
海原純子さんは子どもの頃「鬼は外」と大きな声で叫んで、窓から豆をまくと、お父さまから叱られたそうだ。「窓の外は隣の家の内なのだ」と。
鬼とは、災害の中で生まれる邪念ではないだろうか。
新型コロナウイルス感染拡大では、感染した人への非難や中傷が生まれた。国同士の非難が生まれ、疑心暗鬼が渦巻いた。これが鬼ではないだろうか。
鬼は外からやってくるものではなく心に生まれる邪念なのではないか。
邪魔者を除けば、失われた幸と平和が戻るように思うが、そんなものではない。しかし「排除の論理」は、どの人の心の底にもあるものだ。
「鬼の心」を無理して消そうとしないこと。
坂村真民さんも
あくまのこえをきき
かみのこえをきき
あしゅらのこえをきき
しょぶつしょぼさつのこえをきき
と「みめいこんとん」の中で書いている。
福も鬼も区別差別せず、溶け合っていけば「赦す心」も生まれる。
自分の中にも相手の中にも鬼は棲んでいる。
だから「福はうち~鬼もうち~」なのだ。
この日もおたよりテーマは、節分にちなんで「人生の変わり目」にした。
全国から、次々にメールが届いた。
サイマルラジオを通して、全国で聞いてくださっている方が、鎌倉FMの番組の中でも際立って多いそうだ。
放送終了直後、ラジオを聞きながら、
土居裕子さんが駆けつけた。
すっかり、南嶺ファンになったそうだ。
日本を代表するミュージカルスターで鎌倉在住の土居裕子さんは、
還暦すぎても、天真爛漫、天衣無縫。
生来の明るさには磨きがかかっている。
彼女の「快晴の声」を聴いた人は、間違いなくごきげんになるはずだ。
土居さんは、2月16日の放送で初登場。
横田さんの次回の放送は、3月2日予定。
原則、隔週の担当となる。