今朝は、午前5時46分に黙とうした。
テレビ画面には、神戸の東遊園地が映っていた。
神戸市中央区の公園「東遊園地」では、阪神大震災が発生した午前5時46分に合わせて、6436人の犠牲者に黙とうがささげられた。
追悼行事の象徴ともいえる竹灯籠。
はじまりは1998年、旧我妻小学校で震災の犠牲になった方々への追悼と供養のためにスタートし、2000年以降は、現在の東遊園地に場所を移した。
竹灯籠には意味があり、竹灯籠本体は「お墓」、ロウソクには「命の灯し火」、竹の中に張っている水には防火の意味も含めて「防災」。
並べられている竹灯籠は、1本では倒れやすいが、支え合うことで立つことができる…そんな意味が込められている。
竹灯籠や紙灯籠ひとつひとつにロウソクの火が灯され
「よりそう 1・17」の文字が浮かび上がった。
「よりそう」の文字には東日本や能登の被災者に「心の中で寄り添い続ける」という思いも込められている。
1995年1月17日。
いつものように、午前4時前に出勤し、おはよう日本の準備をしていた。放送開始の直前、地震発生のアラーム音が鳴り響き、スタジオに駆け込んだ。阪神淡路大震災の第1報を伝えることになった。
第1声が、いまでもよく覚えている。
「東海地方で大きな地震がありました」。
言われていた東海地震が起きたのかと思った。
神戸の震度6も、当初は画面に表示されたが、途中から画面から消えた。「震度6とお伝えしましたが、失礼しました」と訂正している。
現場は混乱を極めていた。
当時のボクは、早口でトーンが高い。緊迫した声だ。
傍らで、有働由美子さんが、落ち着いたサポートをしてくれていた。
けさの「おはよう日本」を見ながら、30年前を思い起こしていた。
1995年1月17日。
阪神淡路大震災の第1報を伝える村上信夫アナウンサー。