谷川俊太郎の息子という立場 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

作曲家、谷川賢作さん。

お父さんは言わずとしれた詩人の谷川俊太郎さん(92歳)。

谷川俊太郎の息子ということがついて回る。

若い頃は、恥ずかしかった。

今は、父として見るより、お見事な谷川俊太郎!という感じ。

父は「賢作の曲には、自分と共通する感性がある」「違和感がまったくない」「朗読に音楽が被るときも、何の打ち合わせをしなくても、予想通りの音楽が入ってくる」

と手放しの褒めようだ。

賢作さんが「父はバツ3」と公衆の面前で言ったら、解放された気分になったらしく「息子が家庭を守っていることに敵わない」と喜んだらしい。

息子も父の詩の良さを認めている。心にストンと来るという。

コラボするときは、親子関係なく技術職対技術職のぶつかり合い。偉大なクリエイターと的確なコーディネーターという感じ。

谷川俊太郎のいいところすべて使いたいとも思う。

谷川俊太郎の詩を扱えるのはボクだけという自負心もある。

 

1960年生まれ。

玉川学園高等部卒業後、しばらくプータローをしていた。

ロックバンドでキーボードを担当していた時期もある。

その後、作曲家の佐藤充彦さんに師事し、

1986年、映画『鹿鳴館』で作曲家デビュー。

ピアノソロ活動もすれば、

現代詩をうたうバンド「DiVa」とハーモニカ奏者続木力さんとのユニット「パリャーソ」というユニット活動もすれば、

また父であり詩人の谷川俊太郎と朗読と音楽のコンサートを全国各地で開催してきた。

 

賢作さんは、オバケにも精通しているらしい。

史上初のオバケ万博という触れ込みの「オバケ?」展では、オバケ研究所の音楽部門を担当している。

この催しは9月29日(日)まで、東京・立川の「PLAY!」で開かれている。

 

谷川賢作さんにインタビューした

「ナミの鎌倉ナビ」は、7月31日放送予定。