北杜の風(壱)~「をの屋」はワンダーランド | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

「をの屋」を、ようやく訪ねることが出来た。

1日に1人しか泊めない不思議な宿。

ひとりの時間を大切にする人に、心行くまで寛げる空間を提供する。

「をの屋」の女将は、中川みさをさん。

みさをという名の「を」を宿屋の看板に掲げた。

 

「をの屋」の存在を知ったのは、夫君の中川隆志さんとの出会いから。

中川さんは、謎な雰囲気を纏った人だった。

芸術家タイプだと思っていたら、ソフトウェアシステムの会社の代表だった。学びに趣味に旅に人間に、興味津々なものがいっぱいな人だった。その中川さんが、連れ合いが、1日1人だけ泊める宿を始めると言うので、ボクも興味津々だった。

ほんとは、文庫本1冊だけもってフラリと訪ねたかったのだが、

ランチなら4人まで可能というので、サスティナモーニングのメインモデレータの澤木祐子さん、小野寺麻理子さんのお二人、軽井沢在住の書家の塔下游心さんにお声がけした。前日に、塔下さんのお母さまも急きょ参加されることになり、特別にお願いして5人でのランチタイムとなった。

 

料理は、ことばを失うほど感動感心した。

どれもこれも「食べ終わるのがもったいない」のだ。

肉や魚は出ない。かといってマクロビという感じでもない。

地産地消、新鮮な野菜が、丹精込めて小鉢に並ぶ。

目移り、移り箸してしまう。

澤木さんが言う。

「味覚だけでなく、五感をフル動員して味わいたい」

小野寺さんは、「身体が喜ぶような大地のエネルギーがぎゅーと詰まった素材に、みさをさんの魔法がかけられて、1品1品いただく度に、どういう魔法をかけたのか聞きたくなった」と言う。

食事中、みんな無口になった。脇目も振らず、食事に集中した。

82歳の塔下さんのお母さんも含め、全員が一粒たりと残さず完食した。

 

夫君曰く「ここはワンダーランドですよ」。確かに夫婦そろってワンダーランドに住む人だと思う。

こんなに感動する食事を出しながら、そう積極的に客を呼ぶ気もなさそうだ。これだけの料理を安価で提供し、採算など考えていなさそうだ。

暇さえあれば、オブジェを作っている方が楽しいらしい。庭のオブジェはどんどん増えている。家のリフォームのほとんどもみさをさんがした。

食事が始まる前に、竹製の買い物籠を持って、夫君は出かけて行き、終わるころ帰ってきて、「もう一か所、ご案内したいところがある」という。これがまた感動の場所だったのだ。詳細は改めて。

 

きょうの山梨県北杜市は、秋晴れのお手本のような空。

吹き抜ける北杜の風も実に心地よかった。

 

(素晴らしき仲間たちと)

(書家の塔下游心さんと、おかあさまの多枝子さん)

(中川隆志さん みさをさん)

(ゼッケンはバーコードの管理人が出迎えてくれる)

(不思議なオブジェは、みさをさん作)

(とんぼがお出迎え)

(女将の料理姿)

(玉ねぎのフライ)

(料理名を聞いたら、ボクにネーミングライツ権を委譲された。

「やめられないとまらないお豆さん」と名付けた。

まさにその通りの品)

(富士山も見えた! 山梨側から見る富士も格別)

(秋晴れのお手本のような空)