祝福の水路 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

来月、トークライブのゲストにお招きする吉元由美さんの著書『凛として立つ』を読んだ。

さすが、ことばを紡ぐ作詞家。ことばを丁寧に取り扱い、自らの人生もことばで切り開いてきた感がある。公私ともに大変だった40歳を振り返り、自分が励まされたことばを紹介しながら、同世代の女性へのエールを送っている。

 

吉元さんの40代は、夫の両親を見送り、実母が大病し、子育てに追われ、自らは仮面うつ病と診断され、大変な時代だった。

人生の中で与えられた課題と向き合い、自分らしく生きるにはどうしたらいいか考え続けた。

40代も終わりに近づいたある日、大好きな湘南海岸まで車を走らせた。落ち込んだり悩んだりしたときは「いちばん好きな場所」に行くといい。 他人や社会の中に言い訳を探していても始まらない。自分の生き方でしか自分を救うことは出来ない。吉元さんは、海に向かって「私の人生、誰にも明け渡さない!」と叫んだ。

人と比べて感じた幸せは「優越感」、人と比べて感じた不幸は「劣等感」。幸せの主体は「自分自身」なのだ。

 

素直に感じたことを素直に表現出来ると、豊かな人生が送れる。「嬉しい!」と感じたら素直に口に出すと、「嬉しい」ということばが持つ弾けるようなエネルギーがさらに嬉しいことを引き寄せてくれる。子どものように素直に喜べる大人はとても魅力的だという吉元さんに、大いに同感。 意識を喜ばせることに集中させる。人に喜ぶを与えて、人の役にたつ「祝福の水路」になることが、時代の荒波を緩やかに乗りこなしていく助けになるはずだ。