京都しだれ桜紀行 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき
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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

京都で花見を堪能してきた。

いま、しだれ桜が盛りだ。

京都では、ソメイヨシノよりしだれ桜で花見をすることが多い。

 

京都ことば磨き塾がお休みになり、ぽっかり空いたので、

京都癒しの旅の案内人、下戸眞由美さんに連絡したら、

彼女もぽっかり空いていたので、ご案内役をお願いした。

寒さも和らぎ、快晴のお花見日和。

まずは、洛北・北山の隠れスポット「原谷苑」に。

4000坪の敷地に20種類あまりの桜およそ450本が植えられている。なかでも紅しだれが250本際立つ。まだ正式開苑前だが、下戸さんのおかげで特別に入れてもらえた。3月28日から4月下旬にかけて開苑するのだが、見頃に合わせて入場料金が高くなるそうだ。高くなればなるほど見頃ということだ。

(雪柳と紅枝垂れのコントラスト見事)

(下戸さん、撮影に夢中)

 

続いて向かったのは、紫野にある上品蓮台寺。

聖徳太子が母の菩提を弔うため建立したという由緒ある寺だ。

ここにある一本しだれ桜が、それはそれは見事。見とれてしまう。

今出川にある本満寺。近衛家ゆかりの寺だ。

ここには、円山公園の姉妹樹のしだれ桜がある。

空から降り注いでくるようだ。

ソメイヨシノは、あっちこっち好きな方角を向いているが、

しだれ桜は、下向きで同じ方向なので、花と視線が合うようだ。

そして京都御苑の近衛邸跡の「糸桜」も満開だった。

周囲4キロの御苑内には、1100本もの桜がある。

八坂神社の「祇園枝垂れ桜」も我が世の春を謳っていた。

現在2代目で樹齢80年。

樹齢220年の初代が昭和22年に枯れてしまったあと、

桜守の佐野藤右衛門さんが復活させた。

八坂神社は、疫病祈願に1000年以上の歴史がある。

御祭神の素戔嗚尊が、蘇民将来からもてなされた御礼に、

「世に疫病流行すれば、蘇民将来の子孫といい、茅の輪をつけておれば免れさせる」と約束した。蘇民将来は、境内の「疫神社」の祭神として祀られている。

祇園祭も、貞観11(869)年、京都に流行した疫病退散を願って始まったものだ。その祭の締めくくりとなるのが、茅の輪をくぐる「夏越祭」だ。その茅の輪が、季節外れの今、設置され話題を呼んでいる。

本殿近くに設えられた茅の輪のそばの看板には、「素戔嗚尊の神域にて茅の輪をくぐることで、現在流行の新型肺炎感染症なる疫病にかかることなく、無病息災にお過ごしになられること心よりご祈念申し上げます」とのメッセージが書かれている。新型コロナウイルスによる感染拡大の猛威を受け、神社が急遽設えたのが、この茅の輪だった。

いま設えられている茅の輪は、夏の青々した茅に比べてずいぶん茶色い。神社に保管してあるカヤを使って作ったからだという。

夏越祭」外の時期に茅の輪が置かれたのは、

コレラが流行した明治10年以来でで143年ぶりという。

ボクも「蘇民将来、子孫なり」と言いながら、茅の輪くぐりをしてきた。