熱海で「ひらがなの生き方」 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

熱海にある由緒ある建物で、講演してきた。

ちょうど100年前の1919(大正8)年に別荘として築かれた「起雲閣。

市街地とは思えない緑豊かな庭園。

日本家屋の美しさをとどめる本館、

中国や欧州などの装飾や様式を融合させた独特の雰囲気を持つ洋館。
ここだけ時が止まったような錯覚におちいる。

2000(平成12)年11月28日から、熱海市の所有となり、文化と観光の拠点として多くの方が訪れている。

その開館記念日に呼んでいただいたのだ。

 

館内には、響きのいい音楽ホールもある。

そこで音楽とともに講演した。

背景には、雨に濡れた緑が鮮やかに見える。

ボクの作詞した「ひらがなの生き方」に共鳴した

歌手の大庭照子さんがご縁の橋渡しをしてくださった。

 

開演前、廊下ですれ違った人が、ボクの顔を見て、

「懐かしい―」と言ってくれた。

おはよう日本に出ていたのは、25年前。そう懐かしい顔なのだ。

その話を「つかみ」にしたら、会場に笑いの花が咲いた。

終始、会場はなごやか。

文化財産というべき建物の中で、

日本人が大切にしていくべき「ことば」の財産の話をした。

みなさん、うなづきも多く、納得顔。

 

そして、『ひらがなの生き方』を作詞した経緯を丁寧に説明し、

ソングリーダーの高田真理さんが、生で歌ってくださった。

自分の詩にメロディーがつき、目の前で歌として聴くのは、

格別のものがある。

貫一の涙のせいか、冷たい雨の降りしきる熱海であったが、

温かい心にしてもらえた。

 

ローマ風呂の湯加減は最高!

文豪を気取るムラカミ。

ここでは、山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、

太宰治など名だたる文豪たちが執筆した。

起雲閣保存に尽力した元熱海市長の

川口市雄さんにマイクを向ける。

ソングリーダーの髙田真理さんが

「ひらがなの生き方」を歌ってくださった。

講演のきっかけを作って下さった大庭照子さん。

御年82。「小さな木の実」で知られる歌手。

おかげさまで「ひらがなの生き方」のCDは完売した。