論語知らずの論語塾49~塾長と塾頭の問答 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

論語知らずの論語塾に、よーく論語を知っている人が来てくれた。

とある論語塾で学び、講師も出来る人が、

安岡塾長に惹かれて参加してくれたのだ。

帰り際に、ボクと安岡さんの掛け合いが面白いと言ってくれた。

ラジオの生放送のように、打ち合わせなしのぶっつけ本番で、

論語を知っているようで知らない、知らないようである程度は知っているムラカミと塾長とが掛け合い形式で進めていく。

素読だけでなく、論語サイドストーリーを語り合うのは、

ここだけのオリジナルだろう。

 

孫の定子さんだけが知り得る正篤じいちゃんのエピソードも、

今回で一区切り。

正篤夫人は、婦美(ふみ)さん。

正篤は、安岡家の養子となるが、25歳の時、安岡家の娘と結婚する。

それが7歳年下の婦美。

婦美は、4人の子を産む。その次男が定子さんの父。

安岡家には、大勢の来客があったが、その応対は祖母の役目。

中には、素性のしれない輩も来たが、そのあしらいは、肝を据え、

筋を通すものであった。

祖父は、のんびり屋。祖母はしっかり屋。

祖父からは、叱られたことはなかった。

祖母は、行儀作法に厳しい人だった。

安岡家の縁の下を支えた婦美さんは、70歳で亡くなる。

祖母を失った祖父は、かなり落ち込んでいたそうだ。

 

定子さんは、年齢を重ねた今、

祖父との距離が近づいたような気がしている。

生前に、孫が論語塾の講師になることは知らなかった祖父が、

孫の今の姿を見てどう思うのか聞いてみたい気がすると、

定子さんは語った。