弱さ→雑→あいだ | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。

雑から「あいだ」へ

これがトークのテーマだ。

辻信一さんと高橋源一郎さんの公開対談と聞けば、

行かずばなるまい。

場所は、戸塚の善了寺境内にある「カフェいっぷく堂」。

 

辻さんと高橋さんは、ともに明治学院大学の教授。

(高橋さんは、去年退官した)。

スローライフを提唱している辻さんには、NHKラジオのレギュラーや、

いのちの対話のゲストもお願いし、旧知の仲。

高橋さんは、ラジオビタミンの後継番組「すっぴん!」のレギュラーコメンテーター。

辻さんと高橋さんは、「弱さ」「雑」をテーマに共同研究をしてきた。

そして、今回、これまでの研究を発展させた形で「あいだ」という

新たなテーマで、対談するのだ。

大学の先生というのは、なんでも研究対象にしてしまうようだ。

熱く語る2人を見ていると、好奇心旺盛、興味深々の兄弟のようだ。

 

弱さの中にも豊かさがある。

雑然とした中にも豊かさがある。

弱さや雑を排除した社会は、かえって脆弱になるというのが

2人の論法だ。

ゆえに、線で区切らず「あいだ」を意識すると、いろんなものの見方が変わるという主張だ。具体例がワンサカ出てきて、しかも2人がさもさも楽しそうに語るから、聴いていて心地よくなる。

 

終了後、高橋さんに質問してみた。

「ボクは間(ま)を大事にしていますが、間(ま)と間(あいだ)は違いますか?」

やや間(ま)があって、高橋さんは「微妙に違うかな」

「ラジオで間(ま)は意識してますか」と聞くと

間(ま)を置かず「それはない」

続けてニヤリとしながら「間(ま)は文章を書くとき意識する」と。

さすが作家さんだ。

 

(高橋源一郎さんと)

(辻信一さんと)

(戸塚・善了寺にあるカフェいっぷく堂)

(ワンプレートにヘルシーな食事)