音読のススメ | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。


テーマ:

自分磨きシリーズ。

幻冬舎大学「講座と高座の会」を聴講してきた。

中国文献学が専門の山口謡司さんと、

落語家の柳家三三さんのコラボ。

 

山口さんの引き出しは多彩だ。

謡司の名の如く、謡は幼い頃からお手の物だ。

絵も書も相当の腕前。

高校は理系。ラグビーをしていた。

獣医になりたかったほどの動物好き。

アメリカンスクールに通っていたのに、妻はフランス人。

イギリス・ケンブリッジ大学に勤めていたこともある。

そして、いまは大東文化大学准教授として、中国文献学を教えている。なぜか著作には、日本語に関するものが多い。

この人の脳内はどうなっているのか興味は尽きない。

 

その山口さんの最新著作が、柳家三三さんに監修をあおいだ

「脳とのどを鍛える音読落語」だ。

山口さんがセレクトした39の落語の演目から、

「声に出したらいい場面」が掲載されている。

いまどき、スマホばかり眺めて、声を発しない人が増えている。

声を出さないと、喉の筋肉が衰えるという。

音読は、脳にも喉にも口にもいい。認知機能を高め、口腔機能を鍛え、嚥下障害を防ぐ効果が期待出来る。

音読には、落語が向いている。軽快なリズムに乗って、庶民の暮らしの中の会話が表現される落語は声に出していて楽しい。

 

三三さんの一席は「真田小僧」。こましゃくれた子どもと父の珍妙な掛け合い。大笑いさせてもらった。三三さんがひとたび語り出すと、そこは江戸の下町になる。ブラインドを背に語る異空間も気にならない。

三三さんは、自分と客席の間にバーチャルな映像が見えるそうだ。

ずる賢い金坊に振り回される父親、真田幸村の子ども時代・・・が見えてくる。それが想像力というものだろう。

だから、ただ文字を音読したのでは、意味がない。何度も繰り返し音読するうちに情景が見えてくるはずだ。情景が見える音読が出来ると楽しさも倍増すると思う。

 

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