論語知らずの論語塾43~正篤の「姿勢」 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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論語知らずの論語塾も、第8クールに入った。

一度も欠かさず参加してくださるご夫婦。

いつもいちばん乗り。寡黙だけど微笑を絶やさない。

有難い存在だ。

この日(9日)は、予約なしで和服姿の女性が現れた。

聞けば78歳とか。年齢が信じられない。

古文書の講師を長年していたが、いま一度自分磨きをしたくなり、

いろんな学びをしているという。その一環でここにきたそうだ。

命に関わる病気もしたそうだが、

そういう体験も人生の肥やしにされてきたことが感じられる。

月1回定例で開き続けていると、いろんな出会いがあるものだ。

 

この日の孫だけが語れる正篤さんのエピソードが興味深かった。

正篤さんは、とても姿勢のいい人だった。

それは、剣道と書道の賜物といえる。

大阪・四条畷中学の剣道部主将だった。関西の大会で優勝したこともある。晩年まで素振りは欠かさなかった。「柔道は着ているものが乱れてしまうから」剣道を選んだところに正篤の矜持がある。

正篤に書を依頼する人は引きも切らなかった。姿勢を正し、かなりの時間をかけて硯を摺っていた。何度も何度も字を書き直していた。そんなとき、祖父には近寄りがたい雰囲気があった。

酒も好きだったが、「酒品」が大事だと、宴席ではくだけた話はしても姿勢は崩さなかった。姿勢をよくしていないといい考えが浮かばないとも言っていた。

剣道のおかげか、声もよく通った。祖父の声は、心地いいところに響く声だったという。

孫の定子さんも、酒は強いが品性を失わない。

声にもぶれがないからよく伝わる。そのまま文章に出来る話し方だ。

生きる姿勢も凛としている。

隔世遺伝というが、

定子さんは、祖父から「いいもの」をいっぱい受け継いでいる。

 

 

 

 

 

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