草刈おじいちゃんの名セリフ | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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元NHKエグゼクティブアナウンサー、村上信夫のオフィシャルブログです。


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朝ドラ100作目の『なつぞら』。

まんぷくロスに陥る暇もなく、ハマッている。

毎回のように涙している。琴線をくすぐる要素満載のドラマだ。

「人は、いかにして生きるべきか」と生き方を問われている気がする。

 

昭和21年初夏、終戦の翌年、戦災孤児になった奥原なつ(粟野咲利)は、父の戦友だった柴田剛男(藤木直人)に伴われて、北海道の十勝にやってきた。

なつを受け入れた酪農を営む柴田家の当主・泰樹(草刈正雄)は、富山から来た開拓移民だった。

なつは、泰樹のもとで酪農を手伝うことになる。子どもながら覚悟を決め、乳牛の世話や乳しぼりを一生懸命手伝う。その姿に、最初は突き放していた泰樹も、態度を変えて、生きる術をとことん教え込む。

帯広の菓子屋に牛乳を卸し、 そこで作ってもらったアイスクリームをほおばりながら泰樹がなつに語ることばが、とてもよかった。

「それは、おまえが搾った牛乳から生まれたものだ。よく味わえ。

ちゃんと働けば、必ずいつか報われる日がくる。報われなければ働き方が悪いだけだ。いちばん悪いのは、人が何とかしてくれると思って生きることじゃ。人は人をアテするものを助けたりはせん。逆に自分の力を信じて働いていれば、きっと誰かが助けてくれるのだ。

おまえは、この数日、本当によく働いた。そのアイスクリームは、おまえの力で得たものだ。

おまえなら、大丈夫だ。だから、もう無理に笑うことはない。

謝ることもない。おまえは堂々としてろ。堂々と、ここで生きろ」

 

開拓農民として、何も頼る術もなくゼロから始めた泰樹のことばだけに説得力がある。孤児となり、たったひとり北の大地に来たなつは、生きるとはどういうことかを教わる。

令和の時代を生きていく次世代を担う若人たちに伝えるべきことを草刈おじいちゃんが代弁してくれているようで、心して聞いた。
 

 

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