論語知らずの論語塾40~「平成」の生みの親は、祖父・正篤 | 村上信夫 オフィシャルブログ ことばの種まき

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新年最初の論語知らずの論語塾。きょうで40回目。

新年なのにか、新年だからか、参加が5人と少なく、

新たな章句の紹介は、次回にまわすことにした。

それぞれの新年の様子を聞くと、親戚一同が集い、

賑やかな様子が窺い知れた。

 

安岡家でも、正篤おじいちゃんが健在だったころは、

人の出入りが多く、それはそれは賑やかなものだった。

親戚家族もだが、年始の挨拶に来る客人が絶えなかった。

ただし、それも元日だけ。

2日3日は、祖父母だけで湯河原に行くのが習わしだった。

 

「平成」も、まもなく終わる。

奇しくも、きょう8日は、30年前、平成時代が始まった日だ。

この「平成」の元号を考えたのは、

祖父・安岡正篤だった。

少なくとも3人の漢学者が、元号の候補を考えたといわれている。

祖父は、元号選定に関わっていることは、家族にも一切漏らさなかったので、そのことに関しては、定子さんも何も聞かされていない。

祖父の候補が選ばれたらしいというのがわかったのは、

退任後の竹下元首相が、口をすべらせたからだ。

それにしても、祖父は昭和58年に亡くなっているから、

元号選定は、6年以上前から秘密裡に行われていたことになる。

平成の次の元号も、

かなり前から選定作業が行われていたと推測される。

ちなみに「平成」の出典は、『史記』と『書経』。「内平らかに外成る 地平らかに天なる」国の内外にも天地にも平和が達成されるという意味だった。

 

祖父は、よく名付けを頼まれた。

例えば、勉強会の名前。自民党の最古参派閥「宏池会」も、そうだ。

正篤は、お酒好きでもあったが、酒の名前の依頼も多かった。

11人の孫の名前も、中国の古典から、つけた。

もちろん「定子」さんも。

『礼紀』の中から、親孝行のことを伝える文章から採られた。

「定」は、やすらかと読ませ、親が心やすらかに眠れるよう気を配るようにと伝える文言だ。

 

祖父が名付けについて語っていたことばを、定子さんは覚えている。

「名前は、その人の人生に哲学を与えるものだ。だから、いいかげんには付けられない重みのあるものだ」

 

 

 

 

 

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